トレイ・ヤングとジョン・コリンズの若手スターを中心に、更なる快進撃が期待されるアトランタ・ホークスの2021-22シーズンの展望をご紹介します。
2020-21シーズン:振り返り
シーズン勝敗 | 41勝31敗(勝率.569) |
プレーオフ結果 | カンファレンス・ファイナル敗退 |
OFF RATING | 115.7(8th/30) |
DEF RATING | 113.3(21st/30) |
NET RATING | +2.4(10th/30) |
2020-21シーズン序盤は空中分解寸前までいったものの、シーズン途中にロイド・ピアースHCを解任し、ネイト・マクミランが指揮を取った。結果としてマクミランHCの3Pシュートを多用する采配は当たり、トレイ・ヤングとジョン・コリンズの若手を中心に勝ち星を重ねた。その勢いはプレーオフでも衰えず、トレイ・ヤングの神懸かり的な活躍もあり、ファイナル進出まであと一歩のところまで迫った。
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https://www.youtube.com/watch?v=r-1octwdhow
2021-22シーズン:プレビュー(2021年9月4日時点)
開幕ロスター
r:ルーキー tw:2way契約 ( ):怪我
PG | トレイ・ヤング | ルー・ウィリアムズ デロン・ライト シャリーフ・クーパー(r)(tw) |
SG | ボグダン・ボグダノビッチ | ケビン・ハーター スカイラー・メイズ(tw) AJ・ローソン(r) |
SF | ディアンドレ・ハンター | キャム・レディッシュ ジェイレン・ジョンソン(r) ティモティ・ルワウ・キャバロ ソロモン・ヒル |
PF | ジョン・コリンズ | ダニーロ・ガリナーリ オニエカ・オコング |
C | クリント・カペラ | ゴーギー・ジェン ジョニー・ハミルトン(r) |
トレイ・ヤングとMAX契約を結び、一時は移籍濃厚と報じられたジョン・コリンズとも無事に再契約を果たした。ベテランのルー・ウィリアムズとも再契約し、昨年のコアメンバーを確保した状態で2020-21シーズンをフルで戦うことを示した。
ドラフト指名したジェイレン・ジョンソンも含めてウイングの層が非常に厚く、どのローテーションでも3Pシュートを打てることがホークスの強みだ。それを生み出しているのはクリント・カペラやジョン・コリンズのリバウンド力であり、この2人と延長契約を行ったことも、今後数年はヤングを中心とした今のシステムで闘えるというフロントの自信の現れだろう。カペラの控えとしてリバウンドに強いゴーギー・ジェンを加えたのも一貫性のある動きだといえる。
懸念点としてはヤングの怪我だ。昨プレーオフでも顕著になったように、ヤングが怪我で離脱した場合はホークスのシステムはワンパターンに陥りがちだ。圧倒的オフェンス力でマークを引きつけるヤングがいてこそのオフェンス戦術であるため、如何にタイムマネジメントをしていくかはコーチ陣の大きな課題になりそうだ。
注目選手:ディアンドレ・ハンター

2021-22シーズンは平均15.0点とスターティングメンバーとして十分な成績を残したが、シーズン終盤は怪我で満足にプレーできなかった。ディフェンスが平均以下のホークスにとって、既にNBAレベルのディフェンダーで、複数のポジションを守ることができるハンターが健康であれば、昨シーズンのプレーオフの違った結果になっていたかもしれない。
オフェンス面では3Pシュートも打て、ペイントエリアでフィジカルなプレーもできる。最近では比較されることも多くなってきたポール・ジョージのようなリーグ屈指の2wayプレーヤーになれる可能性があり、彼の成長次第ではファイナル進出も視野に入ってきそうだ。