シーズンMVPに選ばれたニコラ・ヨキッチを中心に、悲願の優勝を狙うデンバー・ナゲッツの2021-22シーズンの展望をご紹介します。
2020-21シーズン:振り返り
シーズン勝敗 | 47勝25敗(勝率.653) |
プレーオフ結果 | カンファレンス・セミファイナル敗退 |
OFF RATING | 117.1(7th/30) |
DEF RATING | 112.1(12th/30) |
NET RATING | +5.0(6th/30) |
センターとして久々のシーズンMVP受賞を果たしたニコラ・ヨキッチと、2019-20シーズンにバブルで開花したジャマール・マレーの2エースを中心にウィル・バートン、ポール・ミルサップらで固めたラインナップは強力で勝ち星を積み重ねた。昨シーズンの優勝候補だったナゲッツだが、マレーが左膝前十字靱帯断裂という大怪我で戦線を離脱し、ナゲッツはカンファレンス・セミファイナルで姿を消した。
ナゲッツはトレードデッドライン間際にマジックからアーロン・ゴードンを獲得し、ゴードンは高い身体能力と3Pシュートでチームに噛み合った。特にディフェンスでの貢献が大きかった。
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https://www.youtube.com/watch?v=Z9IRgGx9E9Q
2021-22シーズン:プレビュー(2021年9月11日時点)
開幕ロスター
r:ルーキー tw:2way契約 ( ):怪我
PG | (ジャマール・マレー) | モンテ・モリス ファクンド・カンパッソ ナション・ハイランド(r) マーカス・ハワード(tw) |
SG | ウィル・バートン | オースティン・リバース P J・ドジャー |
SF | マイケル・ポーターJr. | ジェフ・グリーン ブラッコ・チャンチャー |
PF | アーロン・ゴードン | ジャマイカル・グリーン ジーク・ナジ |
C | ニコラ・ヨキッチ | ボル・ボル |
ナゲッツはオフシーズンに入るとウィル・バートン、ジャマイカル・グリーン、オースティン・リバースと再契約した。ポール・ミルサップとジャベール・マギーのベテランビッグマン2人はチームを去ったが、代わりにブルックリン・ネッツからストレッチ4のジェフ・グリーンを獲得。ナゲッツは戦力維持に成功したといえるだろう。
一方で、ジャマール・マレーの復帰は3月頃になると報道されている。復帰したとしても膝の前十字靱帯断裂の影響は未知数で、怪我前の運動能力が保証されているわけではない。プレーメイクについてはヨキッチが健康であれば大きな問題はないが、火力の面ではマレー離脱の影響は甚大だ。マレーが復帰するまでは、マイケル・ポーターJr.やアーロン・ゴードンがオフェンスを牽引していく必要がありそうだ。
マレーが噂通りに2022年3月頃に復帰できたとしても、2021-22シーズンの優勝を目指せるかは微妙なところだ。ヨキッチ、マレー、ゴードン、ポーターJr.の年齢を考えると、2022-23シーズンに照準を置くのも悪くはない選択肢だ。
注目選手:マイケル・ポーターJr.

ジャマール・マレー離脱後にセカンドオプションに格上げされ、ヨキッチに次ぐ得点源となったマイケル・ポーターJr.は平均19.0点、7.3リバウンドという成績を残した。特にFG成功率54.2%、3P成功率44.5%と高いシュート成功率を残しており、ドラフト時に評価された能力が開花しつつある。
ポーターJr.は再契約問題を抱えているが、2021-22シーズンはマレーがシーズン終盤まで離脱することから、正式にセカンド・オプションとなることが予想される。ポーターJr.とニコラ・ヨキッチとの連携がより高いレベルに昇華されれば、ナゲッツは本格的に優勝候補になりそうだ。