2020年ドラフト1位指名のアンソニー・エドワーズを引き当て、プレーオフ進出を目指すミネソタ・ティンバーウルブズの2021-22シーズンの展望をご紹介します。
2020-21シーズン:振り返り
シーズン勝敗 | 23勝49敗(勝率.319) |
プレーオフ結果 | 未出場 |
OFF RATING | 109.5(25th/30) |
DEF RATING | 115.0(28th/30) |
NET RATING | -5.4(26th/30) |
カール・アンソニー・タウンズを擁しながら、10年でプレーオフ進出が1回という不甲斐ない結果となっているウルブズだが、2020-21シーズンはタウンズの親友でもあるディアンジェロ・ラッセルをチームに加えた。さらにドラフト1位でアンソニー・エドワーズを指名し、プレーオフ進出を目指して新体制で挑んだ。
しかし、期待されたタウンズとラッセルの親友コンビはいまいち噛み合わず、23勝49敗と厳しい結果に終わった。リーグNo.1センター候補と目されたいたタウンズは怪我とコロナウイルスの影響で精彩を欠き、チームを牽引するエースとしては物足りなかった。
昨シーズンの明るいニュースといえば、シーズン途中にクリス・フィンチがHCに就任した。そこから徐々に成績は上向きになり、オールスター後には将来のスター候補のエドワーズが大きく数字を伸ばしたことが挙げられる。
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https://www.youtube.com/watch?v=O8uLxc5nXY4
2021-22シーズン:プレビュー(2021年9月19日時点)
開幕ロスター
r:ルーキー tw:2way契約 ( ):怪我
PG | パトリック・べバリー | ジョーダン・マクラフリン マッキンリー・ライト四世(r)(tw) |
SG | ディアンジェロ・ラッセル | マリーク・ビーズリー ジェイレン・ノーウェル |
SF | アンソニー・エドワーズ | ジョシュ・オコーギー ジェイク・レイマン |
PF | トーリアン・プリンス | ジェイデン・マクダニエルズ ジャレッド・バンダービルド |
C | カール・アンソニー・タウンズ | ナズ・リード ネイサン・ナイト(tw) |
オフシーズンにウルブズはPGのリッキー・ルビオを放出した。NBAでは少々物足りない成績に終わっているがプレーメイカーとしての実力は一級品だ。ルビオの代わりに獲得したのはディフェンスのスペシャリストで、チームリーダーとしての役割も期待できるパトリック・ベバリーだ。べバリーの加入によってリーグ28位に低迷したディフェンスのテコ入れが予想される。
また、3&Dとしての成長が期待できるジェイデン・マクダニエルズと、リバウンドに優れたジャレッド・ヴァンダービルドと複数年契約を行なった。この契約は地味だが、アンソニー・エドワーズがエース級の活躍ができるのであれば良い補強になる。また、オフェンススペースを作れて、リバウンドでも存在感をみせているナズ・リードはチーム首位のブロック数を記録しており、マクダニエルズ、ヴァンダービルド、リードの活躍次第ではディフェンスが大きく向上するかもしれない。
カール・アンソニー・タウンズ、ディアンジェロ・ラッセル、アンソニー・エドワーズとオールスター級の活躍が期待できる人材が揃っているが、プレーオフを目指すためにはチームの方向性を明確にする必要がある。タウンズとエドワーズが噛み合えば面白い存在になるが、チームが空中分解を起こすようであればチーム改革が必要になる可能性もある。2020−21シーズンのウルブズは、今後の方向性を見極める1年になりそうだ。
注目選手:アンソニー・エドワーズ

2020年ドラフトで1位指名されたがシーズン序盤はプレーに精彩を欠き、新人王争いはホーネッツのラメロ・ボールに後塵を喫した。しかし、オールスターゲーム後は平均23.8点、5.3リバウンド、3.4アシストという及第点の成績を残し、FG成功率45.4%、3P成功率34.9%と前半戦から大きくシュート確率を向上させた。エドワーズはフィジカル、スピード、身体能力を兼ね備えており、昨シーズン後半の活躍がシーズンを通してできればオールスター選出もみえてくるだろう。
クリス・フィンチHCに代わってからは明らかにチームでの序列を挙げており、エドワーズがオールスター級に成長することができればウルブズのプレーオフ進出も現実的になってくる。エドワーズの才能には疑いの余地はないが、それを大成させることができるかがウルブズにとって大きな課題となるだろう。