【2021-22:チームプレビュー】New York Knicks(ニューヨーク・ニックス)

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トム・シボドーHCを迎え、8年ぶりにプレーオフ進出を果たしたニューヨーク・ニックスの2021-22シーズンの展望をご紹介します。

目次

2020-21シーズン:振り返り

シーズン勝敗41勝31敗(勝率.569)
プレーオフ結果プレーオフ1stラウンド敗退
OFF RATING110.6(23rd/30)
DEF RATING108.2(3rd/30)
NET RATING+2.4(9th/30)

シーズン前は期待されていなかったニックスだが、トム・シボドーHCの元で勝ち星を積み重ね、8シーズンぶりのプレーオフ進出を果たした。ニックスの躍進を支えた中心選手はMIPを受賞したジュリアス・ランドルで、2019年ドラフト3位指名のRJ・バレットは3P成功率を40.1%とシュートを向上させた。特筆すべきはアシスト数で、平均5.8アシストとドラフト時に期待されたゲームメイクでも開花しつつある。

また、シボドーHCの就任によって一昨年はリーグ最下位レベルだったディフェンスが、リーグ3位にまで改善された。主力選手を酷使する傾向があるシボドーHCだが、若手有望株が多いニックスにとってはプレー時間の確保となり、若手の育成が進んだという側面がある。プレーオフでは1回戦敗退となったが、バレットを筆頭にルーキーのオビ・トッピンやイマニュエル・クイックリーといった若手が躍動したことで未来につながるシーズンだったといえるだろう。

スマホでの動画閲覧はコチラから ⇒
https://www.youtube.com/watch?v=yWbBGV4Guso

2021-22シーズン:プレビュー(2021年9月19日時点)

開幕ロスター

r:ルーキー tw:2way契約 ( ):怪我

 PG ケンバ・ウォーカーデリック・ローズ
ルカ・ビルドーザ(r)
マイルズ・マクブライド(r)
SGRJ・バレットイマニュエル・クイックリー
クエンティン・グライムズ(r)
MJ・ウォーカー(r)
SFエバン・フォーニエマイク・ノックス
アレック・バークス
ドウェイン・ベーコン
PFジュリアス・ランドルオビ・トッピン
アミール・シムズ(r)
ジェリコ・シムズ(r)(tw)
Cミッチェル・ロビンソンナーレンズ・ノエル
タージ・ギブソン

久々のプレーオフ進出を果たしたニックスは躍進の立役者となったジュリアス・ランドルとの契約を延長し、デリック・ローズ、ナーレンズ・ノエル、アレック・バークスらと早々に再契約して成功したチームを維持した。
さらに、昨シーズンはセルティクスでプレーしたケンバ・ウォーカーとエバン・フォーニエをロスターに加え、課題だったオフェンスの向上を図っている。昨シーズンのケンバは怪我で精彩を欠いたが、健康であれば得点とゲームメイクで貢献できるリーグ屈指のPGだ。また、東京オリンピックでの活躍も記憶に新しいフォーニエは3Pシュートを中心に得点を積み重ねるとともに、ケンバやランドルとの2メンゲームに期待できる。

資産価値でNBA1位のニックスは、その市場価値を武器にスーパースター獲得に熱心に動き、失敗してきた歴史がある。しかし、この2年間のニックスは堅実で一貫性のあるチーム作りを行なっている。その結果として、各ポジションに将来性のある若手と実績あるベテランが在籍する魅力的なロスターを構築するに至った。現時点でニックスは優勝候補に挙げられてはいないが、若手の成長とベテランの噛み合い次第では優勝候補を脅かす存在になりそうだ。

注目選手:ケンバ・ウォーカー

ホーネッツ在籍時にリーグ有数のスコアリングPGの1人だったケンバ・ウォーカーは、セルティクス移籍後は怪我に苦しみ、一時期よりも評価を下げている。それでも、2020-21シーズンは平均19.3点、4.0リバウンド、4.9アシスト、1.1スティールと及第点の成績を残している。しかし、ケンバのセルティクス移籍後の問題はディフェンスだ。昨シーズンは10フィート以内のディフェンスに特に問題があり、マッチアップ相手は10%程度シュート成功率を上げている。

ニックスには同じく大怪我からの復活を果たしたデリック・ローズが在籍しており、ディフェンス構築に強みを持つトム・シボドーHCの戦術もケンバの復活を後押しする可能性が高い。ニックスはオフェンス強化を果たしたが、若手が多くゲームメイクが不可欠だ。ローズとともに老獪なプレーでニックスを牽引できれば、ニックスはさらなる高みを望めそうだ。

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