【2021-22:チームプレビュー】San Antonio Spurs(サンアントニオ・スパーズ)

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デマ―・デローザンやラマーカス・オルドリッジを放出し、再建期に入ったサンアントニオ・スパーズの2021-22シーズンの展望をご紹介します。

目次

2020-21シーズン:振り返り

シーズン勝敗33勝39敗(勝率.458)
プレーオフ結果プレーイン・トナーナメント敗退
OFF RATING111.0(21st/30)
DEF RATING112.8(17th/30)
NET RATING-1.7(21st/30)

シーズン前のスパーズの評価は決して高いものではなかった。
グレッグ・ポポビッチHCが名将であることには疑いの余地はないが、オリンピック代表のHCも兼ねており、72歳のポポビッチHCはかなり多忙なものとなっていた。その中で若手主体のチーム編成でプレーイン・トーナメントに進出したことは評価されるべきことだろう。しかし、シーズン途中にラマーカス・オルドリッジをバイアウトで放出し、2年連続のプレーオフ不出場となったことは現体制での限界を感じさせるものでもあった。

こうした状況の中で5年目のデジャンテ・マレーは得意の守備だけでなくオフェンス面でもチームを牽引し、67試合の出場で平均15.7点、7.1リバウンド、5.4アシスト、1.5スティールと及第点の数字を残した。また、デリック・ホワイト、ケルドン・ジョンソン、ロニー・ウォーカー四世らがチームの中心選手として躍進したことも一定の成果だったといえるだろう。

スマホでの動画閲覧はコチラから ⇒
https://www.youtube.com/watch?v=88dyOGCFlmA

2021-22シーズン:プレビュー(2021年9月30日時点)

開幕ロスター

r:ルーキー tw:2way契約 ( ):怪我

 PG デジョンテ・マレーデリック・ホワイト
トレイ・ジョーンズ
SGロニー・ウォーカー四世ブリン・フォーブス
ジョシュア・プリモ(r)
SFケルドン・ジョンソンダグ・マクダーモット
デビン・ヴァッセル
チャンドラー・ハッチソン
PFサディアス・ヤングアルファルーク・アミヌ
ルカ・サマニッチ
ドリュー・ユーバンクス
Cヤコブ・パートルザック・コリンズ
ジョック・ランデール

2020−21シーズン途中にラマーカス・オルドリッジを放出し、オフシーズンにはデマー・デローザンやパティ・ミルズ、ルディ・ゲイといったスパーズを支えた主力選手が相次いでチームを離れた。これによって、スパーズはデジャンテ・マレーやデリック・ホワイトらを中心とする再建モードに入ったといえる。

オフシーズンに入ると、スパーズはダグ・マクダーモットと契約し、バックスからブリン・フォーブスを呼び戻した。2人とも高い3P成功率を誇っており、昨シーズンはリーグ最下位に終わった3Pシュートの改善に動いたといえる。
また、フロントコートにはザック・コリンズとサディアス・ヤングを加えた。コリンズはディフェンス志向が強く、健康であれば大きな戦力になりそうだ。また、ヤングも攻守でインサイドの核になれる選手だが、33歳という年齢を考えるとシーズン中の放出もありえるかもしれない。

また、スパーズは2021年ドラフトで18歳のジョシュア・プリモを指名した。プリモはまだ身体ができておらずプレーも荒削りであるため、大成するまでに数年かかる素材型の選手といわれている。この指名はスパーズが再建モードに舵を切ったという証左といえそうだ。ポポビッチHCは健康問題もあり、近い将来の引退は現実的になってきている。常勝軍団のイメージが強いスパーズだが、チームは確実に次世代に変化していっている。誰を中心に再建していくか、その方向性を見極めたいシーズンになりそうだ。

注目選手:ロニー・ウォーカー四世

NBA4年目を迎えるロニー・ウォーカー四世は、2018年ドラフト18位でスパーズに指名された22歳のSGだ。
ウォーカー四世は2019-20シーズンに著しい成長をみせ、チームのローテーションの一角となった。昨シーズンは60試合に出場し、平均25.4分で11.2点、2.6リバウンド、1.7アシストを記録している。FG成功率42.0%、3P成功率が35.5%という数字を残しており、彼の成長はスパーズのオフェンス躍進には不可欠な存在になるだろう。

身体能力が高く、ドライブでもシュートでも得点できる爆発力も兼ね備えているウォーカー四世だが、まだ荒削りな部分も多い。練習熱心であり、スパーズらしい選手でもあるため、彼が安定した活躍ができるようになればデマー・デローザンの穴を埋める活躍が期待できそうだ。

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