2022-23シーズンの振り返り
勝率 | 34-48(.414) |
Play Off | 未出場 |
オフェンス | 111.6(26位/30チーム) |
ディフェンス | 114.2(16位/30チーム) |
PACE | 99.3(13位/30チーム) |
長い再建期に入っているORLだが、2022年ドラフト1位でパオロ・バンケロを指名。バンケロは72試合に出場して平均20.0点、6.9リバウンドと前評判通りの活躍で新人王を獲得。NBA2年目のフランツ・ワグナーも得点・リバウンド・アシストの各項目で縦横無尽の活躍でチームを牽引。元ドラフト1位のマーケル・フルツも徐々に怪我とイップスを乗り越えつつあり、主要部門で自己最高の成績を残した。勝ちきれずにチームは下位に沈んだものの、各ポジションに核ができつつあり再建の道筋が見えたシーズンとなった。
Off Season(オフシーズンの主な動き)
・モリッツ・ワグナーと再契約
・アドミラル・スコフィールドと再契約
・FAでジョー・イングルズと契約
・ドラフト6位でアーカンソー大のアンソニー・ブラックを指名
・ドラフト11位でミシガン大のジェット・ハワードを指名
・ボル・ボルを解雇
・ジェイ・スクラブを解雇
Roster Infomation:ロスター情報(2023年9月17日時点)
太字:スターター予想
Pos. | Player |
---|---|
PG | Markelle Fultz(マーケル・フルツ) Cole Anthony(コール・アンソニー) Jalen Suggs(ジェイレン・サッグス) Mac McClung(マック・マクラング) |
SG | Anthony Black(アンソニー・ブラック) Gary Harris(ギャリー・ハリス) Kevon Harris(ケボン・ハリス) Trevelin Queen(トレべリン・クィーン) |
SF | Franz Wagner(フランツ・ワグナー) Jett Howard(ジェット・ハワード) Joe Ingles(ジョー・イングルス) Caleb Houstan(ケイレブ・ヒュースタン) |
PF | Paolo Banchero(パオロ・バンケロ) Jonathan Isaac(ジョナサン・アイザック) Chuma Okeke(チュマ・オキキ) Admiral Schofield(アドミラル・スコフィールド) |
C | Wendell Carter Jr.(ウェンデル・カーターJr.) Goga Bitadze(ゴガ・ビタッゼ) Moritz Wagner(モリッツ・ワグナー) |
2023-24シーズン:プレビュー

10年で2度のプレーオフ1回戦敗退が最高成績と長い低迷期に入っているORLだが、2022-23シーズンは再建完了の出口がみえたシーズンとなった。パオロ・バンケロとフランツ・ワグナーを擁するウイングはリーグでも屈指の破壊力と将来性があり、プレースタイル的に共存も可能であるため、この2人が順当に成長する限りORLの未来は明るいといえる。また、球団が期待を寄せる元ドラフト1位のマーケル・フルツが本来のポテンシャルを開花させつつある。オフシーズンにはドラフトでジェット・ハワードを指名し、さらにFAでジョー・イングルスと契約することで課題だった3Pシュートの梃入れを行った。また、大型PGとして起用でき、ディフェンスの評価も高いアンソニー・ブラックを指名し、チームの課題を的確に補強することに成功した。
一方でフルツ、ブラック、ジェイレン・サッグス、コール・アンソニーとPGが過剰で、シーズン序盤の成績次第ではロスター整理の可能性もありえる。直ぐに優勝を狙えるチームではないが、各ポジションに核となる選手が揃いつつある。各ポジションでのステップアップを図りつつ。プレーオフ進出を目指すシーズンとなりそうだ。
“NBAイズムが選ぶ!” 注目選手

Jalen Suggs(ジェイレン・サッグス)
2021年ドラフト5位という高順位で指名された大型PG。ドライブを中心にオフェンスを組み立て、自分でシュートクリエイトできる。2022-23シーズンのFG成功率41.9%、3P成功率32.7%、FT成功率は72.3%というシュート成功率はPGとしてはかなり厳しく、特にアウトサイドシュートに難がある。アウトシュート以外の総合力は高いだけに、シュート力が改善すれば一気に価値が上がる可能性もある。
ORLにはマーケル・フルツ、アンソニー・ブラック、コール・アンソニーと同ポジションに有望な若手が揃っており、シュート改善ができなければプレータイムを奪われ、トレード候補になってもおかしくない。3年目となる今季は勝負の年となりそうだ。
