2022-23シーズンの振り返り
勝率 | 54-28(.658) |
Play Off | カンファレンス準決勝敗退 (3-4:vs BOS) |
オフェンス | 117.7(4位/30チーム) |
ディフェンス | 113.3(8位/30チーム) |
PACE | 96.9(27位/30チーム) |
ジョエル・エンビードがシーズンを通して活躍し、ニコラ・ヨキッチとのMVPレースを制して初のシーズンMVPを受賞した。一方で期待されたジェームズ・ハーデンやトバイアス・ハリスは成績を下降させ、若手スターとして期待されたタイリース・マキシーも一時はベンチ起用と、安定しないロスター起用がシーズン通しての悩みだった。優勝を視野に入れたシーズンだっただけに、3年連続でカンファレンスセミファイナル敗退という結果は期待外れであり、シーズン終了後にドック・リバースHCは解任となった。
Off Season(オフシーズンの主な動き)
・ドックリバースHCを解任
・ニック・ナースが新HCに就任
・モントレズ・ハレルと再契約
・ポール・リードと再契約
・FAでパトリック・ベバリーと契約
・FAでモー・バンバと契約
・FAでダニー・グリーンと契約
・FAでドウェイン・デッドモンと契約
・2021年ドラフト50位のフィリップ・ベトルシェフと契約
・アーカンソー大のリッキー・カウンシル4世と2way契約
・ノースカロライナ州立大のタークエイビオン・スミスと2way契約
・アリゾナ大のアジュオラス・トゥベリスと2way契約
Roster Infomation:ロスター情報(2023年9月22日時点)
太字:スターター予想
Pos. | Player |
---|---|
PG | Tyrese Maxey(タイリース・マキシー) Patrick Beverley(パトリック・ベバリー) James Harden(ジェームズ・ハーデン)* |
SG | De’Anthony Melton(ディアンソニー・メルトン) Jaden Springer(ジェイデン・スプリンガー) Ricky Council IV(リッキー・カウンシル4世) Terquavion Smith(タークエイビオン・スミス) |
SF | Tobias Harris(トバイアス・ハリス) Danny Green(ダニー・グリーン) Furkan Korkmaz(フルカン・コルクマズ) |
PF | P.J. Tucker(PJ・タッカー) Paul Reed(ポール・リード) Danuel House(ダヌエル・ハウス) Azuolas Tubelis(アジュオラス・トゥベリス) |
C | Joel Embiid(ジョエル・エンビード) Mo Bamba(モー・バンバ) Montrezl Harrell(モントレズ・ハレル)* Dewayne Dedmon(ドウェイン・デッドモン) Filip Petrusev(フィリップ・ベトルシェフ) |
2023-24シーズン:プレビュー

3年にわたってチームを指揮したドック・リバースHCを解任し、2019年にTORを優勝に導いたニック・ナースを新HCとして招聘。TORを強豪に導いたナースHCの実績と手腕には疑いようがないが、得意とする複雑なディフェンスシステムを構築させることは簡単ではなく、厳格なプレーを求める傾向があるため、ジョエル・エンビードやジェームズ・ハーデンらとの相性は未知数だ。
オフシーズンにはディフェンスに主軸を置いた補強をしており、パトリック・ベバリー、モー・バンバ、ダニー・グリーンらはナースHCのシステムにマッチしそうだ。エンビードら昨年の主力が健在で、脇を固めるメンバーがナースHCの下で躍動すれば、悲願のファイナル進出も不可能ではないだろう。
PHIの最大の懸念事項は2大エースとして獲得したジェームズ・ハーデンの去就だ。ハーデンは昨シーズンは58試合の出場で平均21.0点、10.7アシストと素晴らしい活躍を見せたが、球団フロントとの関係が拗れており、トレード希望およびプレー拒否を宣言する事態となっている。ハーデンが満足にプレーできないとなると得点源不足に陥ることが予想される。また、トバイアス・ハリスの大型契約も今年が最終年であるため、大型トレードに動く可能性は高そうだ。
“NBAイズムが選ぶ!” 注目選手

Tyrese Maxey(タイリース・マキシー)
2021-22シーズンに飛躍した若手有望株。スピードが非常に速く、ペイントエリアを悠々突破するオフェンス力をもっている。また、3Pシュートも43.4%と高確率で決めており、平均得点を20点の大台に乗せた。
昨シーズンは似た役割のジェームズ・ハーデンが2ndオプションとなった影響でベンチ起用も少なくなかったが、それでもエンビード、ハーデンに次ぐチーム3位の得点を記録しており、若手スコアラーとしての片鱗をみせている。
ハーデンの去就問題を抱えるPHIにとっては今季のキープレーヤーであり、昨シーズンにハーデンが担っていたプレーメイクのプレーメイクの向上が今季の課題となる。契約最終年であり、役割が増えるであろう今季はさらなる飛躍が期待される。
