【2019-20:プレビュー】ダラス・マーベリックス

    目次

    オフシーズンの動き

    加入・セス・カリー(POR)
    ・デロン・ライト(MEM)
    ・ボバン・マリヤノビッチ(PHI)
                     
    退団・ダーク・ノビツキー
    ・トレイ・バーク
    ・デビン・ハリス
    ・サラ・メジリ
                     

    予想ロスター

    PGSGSFPFC
    1stジャレン・
    ブランソン
    ティム・
    ハーダウェイJr
    ルカ・
    ドンチッチ
    クリスタプス・
    ポルジンギス
    ドワイト・
    パウエル
    2ndデロン・
    ライト
    セス・
    カリー
    ドリアン・
    フィニー・スミス
    マキシ・
    クリバー
    ボバン・
    マリヤノビッチ
    3rdJJ・
    バレア
    ダコタ・
    マティアス
    ジャスティン・
    ジャクソン
    アイザイア・
    ロビー
    4thライアン・
    ブローコフ
    5th                                   

    2019−20シーズンの展望

    2011年にマーベリックスを初優勝に導き、長年チームを牽引してきたダーク・ノビツキーが引退したことによってマーベリックスは変革の時期を迎えた。

    ノビツキーの最終年にNBA入りを果たしたのは、ノビツキーと同じく欧州出身のルカ・ドンチッチだ。ドンチッチは欧州でタイトルを総なめにした逸材で、NBAでも初年度から新人らしからぬ活躍で一気にチームのエースとなった。NBA初年度の2018-19シーズンは平均21.2点、7.8リバウンド、6.0アシストと新人離れした好成績で新人王を獲得した将来を嘱望される若手だ。現代NBAに求められるハンドリングとシュート力はもちろん、20歳とは思えない落ち着いたプレーで勝負所の強さも兼ね備えている。201cmと大柄な体格とは思えない俊敏さも兼ね備えており、ドンチッチは今後長くマーベリックスのエースとしてチームを背負うことになるだろう。

    ノビツキーの後継者という意味では、マーベリックスにはもう1人の欧州出身のスターがいる。昨シーズンにニューヨーク・ニックスからトレードで獲得したクリスタプス・ポルジンギスだ。ポルジンギスは前十字靱帯の負傷で欠場中ではあるが、221cmの高身長から繰り出されるシュートを止めることは難しく、3Pシュートも高確率で決めることができる。リバウンド面でも非凡な才能を発揮し、常にダブルダブルを狙うことができる逸材だ。加えてブロックショットの感度も高く、2016-17シーズンにはキャリアハイの7ブロックを記録している。ガード級の走力とシュート力を持つポルジンギスは、健康体であれば文字通りオールラウンダーとして期待できる。

    大型選手の靭帯の怪我はキャリアを左右する可能性があるが、マーベリックスはポルジンギスの可能性に掛けて獲得した。ポルジンギスの見返りとしてドラフト1巡目指名で潜在能力の高いデニス・スミスJrとドラフト指名権をニックスに差し出したが、ドンチッチと相性の悪かったスミスの放出は、ドンチッチを中心にチームを作るという意思表示と捉えれば理にかなっている選択だ。ドンチッチとポルジンギスの欧州コンビは、内でも外でも得点することができ、2人が健康体であれば長くリーグの支配的なデュオとなるだろう。

    2019−20シーズンのオフにマーベリックスは大型FAの獲得に動かなかった。これはドンチッチとポルジンギスの2人を中心にチームを構築していくことの意思表示だ。それを証明するかのように、今オフにマーベリックスが獲得した選手はドンチッチとポルジンギスをサポートできる中堅選手として、2018-19プレーオフで兄であるステフィン・カリーと壮絶な点取り合戦を繰り広げたセス・カリー、さらにデロン・ライト、ボバン・マリヤノビッチと一芸に秀でた選手を獲得している。

    特にセスは、昨年にブレイザーズの第3の男としてブレイクの兆しを見せた。リーグ最高峰のシューターである兄ステフィンの影に隠れがちだが、キャリア通算でFG成功率46.7%、3P成功率43.9%という成績は特筆に値する。安定的に活躍できるようになれば、ドンチッチ、ポルジンギスに次ぐXファクターになりえる存在だ。

    本来SGのドンチッチだが、同ポジションにセスと爆発力のあるティム・ハーダウェイJrがいることから、起用についてはなかなかシビアになるだろう。セスもハーダウェイも得点力があり、先発SGとして起用できる。セスかハーダウェイのどちらかを6thマンとして起用できれば、セカンドユニットのオフェンス力を大きく向上させることができる。

    PGについては、昨年オールスター後に平均14.5点、4.6アシストと大きく数字を伸ばしたジャレン・ジャクソンを据えると思われ、デロン・ライト、JJ・バレアと安定感のあるポジションとなっている。
    スピードのミスマッチにはなりやすいものの、新加入したボヤン・マリヤノビッチの221cm / 132kgの体格は、コートにいるだけで相手チームにプレッシャーと与えることができる。先発Cになるであろうドワイト・パウエルはシュートレンジが広く、昨年も77試合に出場し平均10.6点、5.3リバウンドを記録おり安定した活躍が見込めるだろう。

    マーベリックスは今オフにドンチッチとポルジンギスを中心としたチーム作りにマッチする選手を補強したと言っていいだろう。

    ポルジンギスと結んだと5年1億5,800万ドルという超大型契約は、ギャンブル的な要素もある。ポルジンギスが健康体で戻ってきた場合は、そのNBAの未来像とも言えるそのオールラウンダーぶりでドンチッチとともにマーベリックスを長く強豪にすることができるだろう。しかし、ポルジンギスが健康体で戻ってこられなかった場合や大きな怪我を連発した場合はチーム構築の大きな足枷となりえる。ポルジンギスとの大型契約が不良債権となった場合、チームの財政を大きく圧迫し、最悪の場合はドンチッチが満足する補強ができずにドンチッチとの再契約すら危うくなる可能性もある。

    いずれにせよ、ポルジンギスとドンチッチという2人の欧州出身の若者にマーベリックスの未来は託された。20代前半の2人のスーパースター候補に加えて、リック・カーライルHCの手腕がチーム全体に浸透すれば、台風の目となれる存在だ。

    しかし、彼らがリーグを席巻するには、まだ幾度かのメンバーの入れ替えや経験が必要になるだろう。その輝かしい未来の前提は、ポルジンギスとドンチッチが健康体でプレーできるということが最低条件になるだろう。

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