【2019-20:プレビュー】デトロイト・ピストンズ

    目次

    オフシーズンの動き

    加入・デリック・ローズ(MIN)
    ・トニー・スネル(MIL)
    ・ティム・フレイジャー(MIL)
    ・マーキフ・モリス(OKC)
    ・クリスチャン・ウッド(NOP)
    ・セコウ・ドゥンブヤ(Draft15位)
    ・デイヴィダス・シルヴィディス(Draft37位)
    ・ジョーダン・ボーン(Draft57位)
    ・ジョー・ジョンソン(FA)
                     
    退団・イシュ・スミス
    ・グレン・ロビンソン三世
    ・ウェイン・スミス
    ・ジョン・ルーアー
                     

    予想ロスター

    PGSGSFPFC
    1stレジー・
    ジャクソン
    ルーク・
    ケナード
    トニー・
    スネル
    ブレイク・
    グリフィン
    アンドレ・
    ドラモンド
    2ndデリック・
    ローズ
    ラングストン・
    ギャロウェイ
    セコウ・
    ドゥンブヤ
    マーキフ・
    モリス
    ソーン・
    メイカー
    3rdティム・
    フレイジャー
    ブルース・
    ブラウンJr.
    ジョー・
    ジョンソン
    クリスチャン・
    ウッド
    4thシヴィ・
    マイルーク
    5th                                   

    2019−20シーズンの展望

    初のNBAチャンピオンに輝いたトロント・ラプターズの基礎を築いたドゥエイン・ケーシーをHCに迎えて臨んだ2018-19シーズン。元オールスター選手のブレイク・グリフィン、チームの大黒柱であるアンドレ・ドラモンドとの強力インサイドに期待されたがチームは噛み合わず、イースタン8位でプレーオフに進出した。

    ポジティブなニュースとしてはグリフィンが1シーズンで過去10年と同じ本数の3Pシュートを決めて周囲を驚かせたことぐらいだ。グリフィン自身は50得点、14リバウンド、6アシストのキャリアハイを記録した試合もあり、チームのエースとして復活を遂げたシーズンとなった。しかし、グリフィン、ドラモンド、レジー・ジャクソンのBIG3は大きなインパクトを残すことができなかった。

    2019-20オフシーズンにピストンズは堅実なベテラン選手を獲得した。グリフィン、ドラモンドに次ぐオプションとして白羽の矢を立てたのは、昨年ミネソタ・ティンバーウルブズで復活を遂げたデリック・ローズだった。さらに3on3リーグ「BIG3」で圧倒的活躍でMVPを獲得したジョー・ジョンソンと契約した。

    ローズもジョンソンも全盛期と比べると衰えは隠せないがが、リーグ25位と低迷したオフェンスの強化という面では貢献できる。特にローズは昨年、自己最多の50点試合を行うなど、怪我に泣かされ引退まで考えたとは思えないパフォーマンスを披露した。シーズンを通して平均18点、FG成功率48.2%と、普通の選手であればベストシーズンと言われても不思議ではないスタッツを残している。また、3&Dとしてディフェンス面でも期待できるトニー・スネル、3つのポジションをこなせ攻守で縁の下の力持ちになれるマーキーフ・モリスを獲得したことで、プレーオフを見据えて堅実なローテーションを組むことに成功した。

    現時点で、オフェンス面で中心となるのはグリフィンとジャクソンだ。グリフィンは健康体であればストレッチ4としての活躍が見込め、ポイントPFとして司令塔の役割を任される場面も少なくないだろう。

    ジャクソンは得点力は高いがボールを独占することも多く、結果としてグリフィンやドラモンドとの相性は悪い。シーズン当初はジャクソンが先発PGを務めることになるだろうが、ローズの仕上がり次第ではローテーションの入れ替えの可能性は低くない。ローズは全盛期の爆発力こそないが、グリフィンが3Pシュートを身につけたことで予想以上に噛み合う可能性がある。ジャクソンは今季が契約最終年ということもあり、グリフィンやドラモンドとの噛み合い次第ではシーズン中のトレードもあり得るだろう。

    グリフィンと、過去4年で3度リバウンド王を獲得しているドラモンドが支えるインサイドは安定感があり、双方とも平均ダブル・ダブルを計算できる。特にドラモンドは26歳と若く、あと数年は全盛期を維持できる。また、Cの控えであるソーン・メイカーは線が細いながらもリバウンドとブロックで期待できることからインサイドは磐石といってよいだろう。唯一の懸念点はグリフィンが怪我がちということだ。

    一方のバックコートには不安が残る。先発を務めるであろうジャクソンは球離れが悪く、ゲームメイクでは期待できない。また、ジャクソンもローズもスラッシャー型のPGであるため、グリフィンやドラモンドのプレーを阻害する可能性も考えられる。
    SGのルーク・ケナードはキャリア通算40.3%の3P成功率を誇っており、控えのラングストン・ギャロウェイも3Pシュートが上手い。場合によってはジャクソンやローズをSGで起用することもできるので、SGの層は厚いといえる。

    SFは3&Dのトニー・スネルを先発起用するだろうが、バックアップ型の選手であるためスターターを任せるには不安が残る。また、控えのドラフト15位指名のセコウ・ドゥンブヤ、大ベテランのジョー・ジョンソンとNBAレベルでのプレーは未知数な選手が多い。特にドゥンブヤはヨーロッパでの経験があり、ペリメーターでのディフェンスなどでの貢献が求められる。

    2018-19シーズンは躍進とまではいえないが、グリフィンの復活という明るいニュースがあった。また、8年に渡ってチームを支え続けているインサイドの要であるドラモンドも健在だ。この2人を中心に据えるチーム方針を堅持することを示した今オフの補強は、ケーシーHCの考えるシステムに合致している。

    しかし、懸念点は少なくない。ケナード、ギャロウェイ、ドゥンブヤといった若手は計算しにくく、グリフィンやローズには常に怪我のリスクがある。プレーメイクができる選手が少なく、チームが噛み合わない可能性は低くない。ピストンズがプレーオフを勝ち抜くためには、これらすべての懸念点が良い方向に転ぶ必要がある。

    不確定要素が多いピストンズだが、ケーシーHCの就任3年目となる2020-21シーズンに向けて、現在のチーム路線に手応えを得るシーズンにしたいところだ。

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