【2019-20:プレビュー】ニューヨーク・ニックス

    目次

    オフシーズンの動き

    加入・ジュリアス・ランドル(NOP)
    ・エルフリッド・ペイトン(NOP)
    ・マーカス・モリス(BOS)
    ・タージ・ギブソン(MIN)
    ・ボビー・ポーティス(WAS)
    ・レジー・ブロック(LAL)
    ・ウェイン・エリントン(DET)
    ・RJ・バレット(Draft3位)
    ・イグナス・ブラズディキス(Draft47位)
    ・ラマー・ピーターズ(Draft外)
    ・アミア・ヒントン(Draft外)
    ・ケニー・ウッテン(Draft外)
                     
    退団・ディアンドレ・ジョーダン
    ・ノア・ヴォンレイ
    ・エマニュエル・ムディエイ
    ・ビリー・ギャレット
    ・ランス・トーマス
    ・ヘンリー・エレンソン
    ・マリオ・ヘゾニャ
    ・ルーク・コーネット
    ・ジョン・ジェンキンス
    ・アイザイア・ヒックス
                     

    予想ロスター

    PGSGSFPFC
    1stエルフリッド・
    ペイトン
    RJ・
    バレット
    ケビン・
    ノックス
    ジュリアス・
    ランドル
    ミッチェル・
    ロビンソン
    2ndデニス・
    スミスJr.
    ウェイン・
    エリントン
    レジー・
    ブロック
    マーカス・
    モリス
    タージ・
    ギブソン
    3rdフランク・
    ニキリナ
    アロンゾ・
    トゥリアー
    イグナス・
    ブラズディキス
    ボビー・
    ポーティス
    4thデイミアン・
    ドットソン
    5th                                   

    2019−20シーズンの展望

    NBA最大のマーケットにあるニューヨーク・ニックスは20年以上に渡って低迷している。直近6シーズン連続でプレーオフを逃し、昨年はリーグ最下位という不名誉な称号を得た。この原因はチーム運営に大きな影響を持ちながら、一貫性のないチームを作り続けてきたオーナーのジェームズ・ドーランにあるとされている。

    昨年はチームの希望だったクリスタプス・ポルジンギスを放出したニックスは、2018-19オフシーズンにケビン・デュラントやカイリー・アービングといったスーパースターの獲得に動いた。また、ドラフト1位を引き当てることでザイオン・ウィリアムソンを獲得し、一気に強豪に上り詰めることを夢想していた。

    しかし、現実はそうはならなかった。デュラント、アービングはブルックリン・ネッツと早々に契約を結び、ドラフト順位は3位に落ち着いた。厳しい見方をすると、これまでビッグ・マーケットとしての有利さを過信した結果、選手に魅力的なチームと見なされなくなってしまったのだ。ただ、これ自体は悪いことではない。球団社長としては成果を上げることができなかったフィル・ジャクソン体制が終わり、ドーランのチーム経営への発言権も下がったと言われている。才能ある若手中心に、地力のあるチームを作り上げるチャンスだ。

    ドラフト3位で指名したのは、デューク大でザイオンのチームメイトとして一時はドラフト1位指名も噂されたRJ・バレットだ。バレットは攻撃面で多彩なスキルを持っており、コートビジョンやパス能力も優れているため、大型PGとして起用することも可能だ。

    バレットがニックスで成功するか否かはジュリアス・ランドルとの共存が鍵になる。ランドルは昨年平均21.4点、8.7リバウンド、3.1アシストを記録しており、インサイド/アウトサイドの両方で得点できるPFだ。大都市ロサンゼルスでプレーした経験があり、ビッグ・マーケットでのプレーにも物怖じしないだろう。

    ニックスにはマーカス・モリス、ボビー・ポーティスと先発級のPFが多く在籍している。2人とも3&Dとしての実績があり、仮にランドルが離脱したとしてもPFは大崩れすることはないだろう。また、センターで起用されるであろうタージ・ギブソンもPFでプレーすることができ、PFの選手層は非常に厚い。しかし、これは明らかな人材過多だ。先発級の選手が4人在籍する意味は少なく、全員がベテランということもあり、将来性があるわけではない。今オフに4人もベテランPFを獲得した球団経営には疑問符がつく。

    Cには成長著しい2年目のミッチェル・ロビンソンが先発を務めるだろう。ロビンソンは身体能力が高く、豪快なダンクやブロックでファンから支持されている。2018年ドラフト36位で指名され、36分換算では平均12.8点、11.2リバウンド、4.3ブロックと主力級の数字を残しており、今季はさらなる飛躍が期待される。

    SGの控えとして起用されるであろうウェイン・エリントンとアロンゾ・トゥリアーはシューターとしては期待できるが、総合力では安定感に欠ける。特にトゥリアーはボール離れが悪く、バレットとの相性によってはデニス・スミスJrがSGで起用されるプランも考えられる。そのスミスJrも爆発力があるが安定感には欠け、3Pシュートにはあまり期待できないため、オフェンス・システムの構築は一筋縄ではいかないだろう。

    SFには成長著しい2年目のケビン・ノックスが起用されるだろう。ノックスはオフェンスのバリエーションが多く、今季スコアラーとしての飛躍が期待される。3Pシュートやディフェンス面では苦労する場面が多く、フィジカル面にも課題は残っているが、バレット、ミッチェルとともにニックス版「ヤング・コア」となりたいところだ。

    また、PGのエルフリッド・ペイトンはゲーム構築とバスケットIQに定評があるため、控えPGとしてはかなり期待できる。シュート力とディフェンスに難があるが、上手くオフェンス陣を牽引することができれば面白い存在になるだろう。

    バレット、ランドル、ノックス、ロビンソンと、魅力的な若手コアが揃ったニックスは評判ほど悪くないチームだ。ランドル以外は2年目以下の選手であるため荒削りな面は否めないが、順当に成長することができれば、2018-19シーズンのネッツのようなアップセットを起こすかもしれない。

    しかし、ニックスは新人を育てることに難があるとされており、球団のフランチャイズプレーヤーになり得たポルジンギスはチームに不信感を持ったことで放出に至った。また、PFの人材過多など首を傾げる球団運営も散見される。
    デュラントやアービングといった大物FAを獲得できなかったのは、ニックスにとっては良い薬になったかもしれない。ニューヨークというブランドに胡座をかいた補強ではなく、素質のある若手を育てながら堅実な補強をしていくことが最善だ。

    そのためにはバレット、ノックス、ロビンソンの成長を促しながら、ドーランを黙らせておく球団首脳陣のマインド変更が不可欠だ。

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