【2019-20:プレビュー】ブルックリン・ネッツ

    目次

    オフシーズンの動き

    加入・カイリー・アービング(BOS)
    ・ケビン・デュラント(GSW)
    ・ディアンドレ・ジョーダン(NYK)
    ・ヘンリー・エレンソン(NYK)
    ・トーリアン・プリンス(ATL)
    ・ウィルソン・チャンドラー(LAC)
    ・ギャレット・テンプル(LAC)
    ・デイビッド・ヌワバ(CLE)
    ・テン・アデル(CLE)
    ・ニコラス・クラスクトン(Draft 31位)
    ・ジェイレン・ハンズ(Draft 56位)
    退団・ディアンジェロ・ラッセル
    ・ジャレッド・ダドリー
    ・シャバス・ネイピアー
    ・トレイビオン・グラハム
    ・アレン・クラブ
    ・ロンデイ・ホリス・ジェファーソン
    ・デマーレイ・キャロル
    ・エド・デイビス
    ・アラン・ウィリアムズ

    予想ロスター

    PGSGSFPFC
    1stカイリー・
    アービング
    キャリス・
    ルバート
    ジョー・
    ハリス
    ウィルソン・
    チャンドラー
    ジャレット・
    アレン
    2ndスペンサー・
    ディンウィディ
    ギャレット・
    テンプル
    トーリアン・
    プリンス
    ロディオンス・
    クルークス
    ディアンドレ・
    ジョーダン
    3rdテオ・
    ビンソン
    デイビッド・
    ヌワバ
    デン・
    アデル
    ニコラス・
    クラクストン
    4thケビン・
    デュラント*
    5th                                   

    2019−20シーズンの展望

    ブルックリン・ネッツは、2018-19シーズンのサプライズチームの1つだ。印象的だったのは大学バスケを見ているようなチームケミストリーと、熱気に満ちたチームの雰囲気だった。

    ディアンジェロ・ラッセルを含め、確固たるスーパースターがいないチームの快進撃を支えたのはショーン・マークスGMとケニー・アトキンソンHCの2人だ。彼らが作り上げたチーム文化に、能力のある若手たちがフィットしたことで、誰も予想しなかったプレーオフ進出を果たしたことは称賛されるべきことだ。

    その顕著な例が、ドラフト全体2位指名を受けたもののレイカーズで燻っていたラッセルの覚醒だ。ラッセルは平均30.2分の出場で21.1点、3.9リバウンド、7.0アシストを残し、自身初のオールスターに選出された。プレー面/コート外の双方で未熟と言われたラッセルが、ネッツで一気に開花することを予想できた人は少ないだろう。

    ラッセルの脇を固めたのは2ndオプションとして成長したキャリス・ルバート、ゴール下の番人として数々のスター選手を止めたジャレット・アレン、リーグ首位の3P成功率を記録したジョー・ハリスといった若手たちだ。

    2018-19シーズンは成功したといえるが、ネッツは今オフに賭けに出た。チーム躍進の立役者であったラッセルを放出し、ケビン・デュラントとカイリー・アービングというNBA屈指の実力を持つスパースターを獲得したのだ。さらに、ゴール下の得点力とディフェンス力で期待できるディアンドレ・ジョーダンを獲得し、ウイングにはウィルソン・チャンドラー、トーリアン・プリンス、ギャレット・テンプルといった実績のあるベテランを加えた。

    デュラントは2019−20シーズンは怪我の影響で全休の見込みだが、今オフの目玉FAの2人を獲得し、実力あるベテラン勢を数多く揃えたことでネッツは一気に優勝候補の一角とみられるようになった。

    全盛期を迎えているカイリーはラッセルと似たタイプであるため、基本的なチーム戦術は昨年を踏襲することになるだろう。オフに契約延長したキャリス・ルバートがSG、3P成功率47.4%という驚異的な数字を残したジョー・ハリスを先発SFで起用することで、カイリーのプレーエリアを作ることができる。また、控えで3&Dとして期待できるプリンス、ディフェンスが評価されているテンプルの獲得によって昨年18位に終わったディフェンス面の向上が見込まれる。

    インサイドには元オールスター選手で2度のリバウンド王にも輝いているジョーダンを加えたが、21歳にしてディフェンス面で才能を開花させたアレンがCの先発似なると思われる。ジョーダンは全盛期は過ぎているがゴール下の制圧力は健在で、控えからジョーダンを起用できればゴール下はより磐石になる。

    唯一弱いポジションはPFだ。PFをナチュラルポジションとする選手はルーキーのニコラス・クラクストンしかおらず、フィジカル面/スキル面でNBAに適応するには時間を要する。そのため、チャンドラーとプリンスをPFで起用する時間が増えるだろう。優勝を見据えた場合、2018-19シーズンMVPのヤニス・アデトクンボ、MIPを獲得し今季はエースとしてプレーするであろうパスカル・シアカム、攻守で老獪なプレーでチームの潤滑油となるアル・ホーフォードらとのマッチアップが予想され、厳しい状況になるだろう。

    ネッツは2人の大物FA(カイリー・アービングとケビン・デュラント)を獲得し、彼らと相性が良いと思われるサポート要員も順調に獲得したことから今オフの勝ち組であることは間違いない。しかし、デュラントは2019-20シーズンは全休の見込みであり、怪我の状況によっては全快できない可能性も少なくない。本格的に優勝を目指すのはデュラントが復帰する2020-21シーズンになるだろうが、少なくとも2019-20シーズンを良い形で終えたいところだ。

    成功したチームを解体したことで単純な個人能力はグレードアップしたが、昨年の躍進を支えたルバート、ハリス、アレンらとのケミストリー構築は上位を狙うには必要不可欠だ。セルティクスで若手とケミストリーを構築できなかったカイリーと、ウォリアーズで喧嘩別れする形になったデュラントの加入は諸刃の剣になる可能性もある。単純な足し算でいけば2020-21シーズンの優勝候補だが、チームが空中分解しても不思議ではない危うさも持っている。

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