(2021年3月15日時点)
COVID-19の影響で異例ずくめの2020-21シーズンも前半戦が終了し、トレードデッドラインが近づいている。アンドレ・ドラモンドやブレイク・グリフィンなどの大物選手の移籍が注目を集めているが、まだ契約できていないFA選手も少なくない。
シーズンが佳境を迎えるなか、経験豊富なベテランや若手プレーヤーに白羽の矢が立つこともある。
今回は注目FAを各ポジション5名ずつの計25名を紹介する。
ポイントガード注目FA選手

Isaiah Thomas(アイザイア・トーマス)
PPT | TRB | AST | FG% | 3P% | |
2019-20(WAS) | 12.2 | 1.7 | 3.7 | 40.8% | 41.3% |
数年前にMVP候補にもなった得点力の高いPG。FIBA予選で好調ぶりをアピールしており、控えPGとしてセカンドユニットのオフェンス底上げが期待できる。ただし、ディフェンス面では穴になるので、獲得はディフェンスをカバーできるチームに限られる。
Shabazz Napier(シャバズ・ネイピアー)
PPT | TRB | AST | FG% | 3P% | |
2019-20(WAS) | 10.3 | 2.9 | 5.0 | 41.2% | 32.0% |
大学時代に2度のNCAA制覇の実績がある攻撃型PG。NBAではプレーが安定せず定着できていないが、ベンチのオフェンス力に課題があるチームから声がかかる可能性がありそうだ。
Emmanuel Mudiay(エマニュエル・ムディエイ)
PPT | TRB | AST | FG% | 3P% | |
2019-20(UTA) | 7.3 | 2.3 | 2.1 | 46.2% | 34.5% |
オフェンス型のPGとして2番手3番手のPGとしてセカンドユニットでの活躍が期待されるが、シュートセレクションの悪さとゲームメイクに課題がある。
Jeremy Lin(ジェレミー・リン)
PPT | TRB | AST | FG% | 3P% | |
2018-19(TOR) | 7.0 | 2.6 | 2.2 | 37.4% | 20.0% |
GリーグからNBA復帰を目指す台湾系アメリカ人。Gリーグでは平均20点、3P成功率も45%を超えている。現在はウォリアーズの提携チームに在籍しているため、控え選手としてコールアップされる可能性はある。
Gary Payton Ⅱ(ゲイリー・ペイトン二世)
PPT | TRB | AST | FG% | 3P% | |
2019-20(WAS) | 3.9 | 2.8 | 1.7 | 41.4% | 28.3% |
非常にディフェンシブなプレーヤーで、エースストッパーとしての起用が見込める。ただし、3P成功率が20%以で、アシスト能力もPGとしては平均以下であるため起用は限定的になりそうだ。
シューティングガード注目FA選手

Kyle Korver(カイル・コーバー)
PPT | TRB | AST | FG% | 3P% | |
2019-20(MIL) | 6.7 | 2.1 | 1.2 | 42.9% | 41.5% |
歴代4位の3Pシュート成功数を誇る職人プレーヤーで、今年40歳になる大ベテラン。昨年にはキャリア最高の3P成功率を叩き出し、優勝候補からラストピーストして声がかかる可能性がありそうだ。
Jamal Crawford(ジャマール・クロフォード)
PPT | TRB | AST | FG% | 3P% | |
2019-20(BKY) | 5.0 | 0.0 | 3.0 | 50.0% | 50.0% |
2019−20シーズンは1試合のみの出場で負傷退場になった41歳になる大ベテラン。ピンポイントでも必殺のキレのあるクロスオーバーが健在であれば、NBA復帰の可能性はある。
Gerald Green(ジェラルド・グリーン)
PPT | TRB | AST | FG% | 3P% | |
2018-19(HOU) | 9.2 | 2.5 | 0.5 | 40.0% | 35.4% |
かつては抜群の身体能力を武器としていたが、年齢を重ねるにつれて身体能力が衰え、アウトサイドシュート主体のプレースタイルに変化。NBAで1年半以上プレーしていないこともあり、オファーがあるかは微妙なところだろう。
JR Smith(JR・スミス)
PPT | TRB | AST | FG% | 3P% | |
2019-20(LAL) | 2.8 | 0.8 | 0.5 | 31.8% | 0.91% |
生粋のスコアラーとして強豪チームのXファクターとして欠かせない選手だったが、近年は身体能力とシュート力の低下が課題となっている。素行面でも問題があるイメージが強く、年齢的にも今季が最後のチャンスかもしれない。
Courtney Lee(コートニー・リー)
PPT | TRB | AST | FG% | 3P% | |
2019-20(DAL) | 4.5 | 1.3 | 0.5 | 48.8% | 44.7% |
プレー面での役割は限定的だが、精神的支柱としてロッカールームでの役割が期待されるベテラン。声が掛かるとすれば強豪チームではなく、若手主体でプレーオフを目指すチームか。
スモールフォワード注目FA選手

Glenn Robinson Ⅲ(グレン・ロビンソン三世)
PPT | TRB | AST | FG% | 3P% | |
2020-21(SAC) | 5.3 | 2.0 | 0.9 | 45.7% | 37.3% |
3Pシュートとディフェンスで貢献できる3&Dのスイングマン。なかなか所属チームが安定しないが、控えメンバーとしては活躍が期待できるため、怪我人の代役でコールされる可能性は高い。
DeMarre Carroll(デマーレ・キャロル)
PPT | TRB | AST | FG% | 3P% | |
2019-20(HOU) | 3.6 | 2.3 | 1.0 | 37.9% | 24.2% |
複数のポジションを守ることができるベテラン3&D。2019-20シーズンは3Pシュートが不調に終わったが、スモールボールを主体とするチームや、控えディフェンスに不安があるチームが触手を伸ばす可能性はある。
Lance Stephenson(ランス・スティーブンソン)
PPT | TRB | AST | FG% | 3P% | |
2019-20(LAL) | 7.2 | 3.2 | 2.1 | 42.6% | 37.1% |
奇抜な行動が注目されがちだが、得点・リバウンド・アシスト・スティールの全てをバランスよくこなすことができるプレーヤー。しかし、3P成功率は高くなく、長年NBAレベルでプレーできていないことが不安要素だ。
Allen Crabbe(アレン・クラブ)
PPT | TRB | AST | FG% | 3P% | |
2019-20(MIN) | 4.6 | 2.1 | 0.6 | 35.6% | 30.3% |
28歳と年齢的には全盛期に差し掛かっており、3Pシューターとして優秀な成績を残すことができるスポットアップシューター。アウトサイドシューターを必要とするチームが獲得する可能性はある。
Wilson Chandler(ウィルソン・チャンドラー)
PPT | TRB | AST | FG% | 3P% | |
2020-21(BKY) | 5.9 | 4.1 | 1.1 | 40.4% | 30.6% |
ドーピング違反で出場停止以降は調子を取り戻せていないが、あらゆるプレーをこなすことができるオールラウンダー。年齢的にも主力級では難しいがスポットプレーヤーとしては期待できる。
パワーフォワード注目FA選手

Rondae Hollis-Jefferson(ロンディ・ホリス・ジェファーソン)
PPT | TRB | AST | FG% | 3P% | |
2019-20(MIN) | 7.2 | 4.9 | 1.7 | 47.1% | 21.3% |
3Pシュートの信頼性は皆無だが、ディフェンス面ではガードからフォワードまで4つのポジションをカバーすることができるフィジカルと機動力を合わせ持っている。プレーオフに向けて控え選手としてピックされる可能性はある。
Anthony Tolliver(アンソニー・トリバー)
PPT | TRB | AST | FG% | 3P% | |
2019-20(MEM) | 3.6 | 2.8 | 0.9 | 35.7% | 33.8% |
36歳になるベテラン。毎年のように所属チームが代わるジャーニーマンだが、平均以上のディフェンダーで3Pシュートも打つことができる。
Michael Kidd-Gilchrist(マイケル・キッド・ギルクリスト)
PPT | TRB | AST | FG% | 3P% | |
2019-20(NYK) | 2.4 | 2.7 | 0.6 | 33.3% | 25.0% |
得点力はほぼ皆無で、特に3Pシュートは壊滅的。守備面では一定の成果を期待できるが安定性はないため、シーズン途中での契約は難しいか。
Alize Johnson(アリゼ・ジョンソン)
PPT | TRB | AST | FG% | 3P% | |
2020-21(IND) | 2.0 | 2.8 | 0.4 | 41.4% | 37.5% |
豊富な運動量で特にディフェンス面に強みを持つ若手パワーフォワード。Gリーグレベル以上NBAレベル未満といった評価だが、リバウンドはNBAでも十分に通用する。
Lance Thomas(ランス・トーマス)
PPT | TRB | AST | FG% | 3P% | |
2019-20(BKN) | 3.4 | 1.9 | 0.9 | 34.8% | 30.8% |
全盛期には3P成功率40%を超えていたベテラン。ディフェンス面には大きな不安があり、起用は限定的になるため強豪からのピックは期待薄か。
センター注目FA選手

DeMarcus Cousins(デマーカス・カズンズ)
PPT | TRB | AST | FG% | 3P% | |
2020-21(HOU) | 9.6 | 7.6 | 2.4 | 37.6% | 33.6% |
今季FAの最大の目玉。全盛期の支配力はないが、あらゆる面で及第点以上の貢献ができるオールラウンドなビッグマン。アンドレ・ドラモンドやPJ・タッカーのトレード状況次第では、レイカーズなどから声がかかる可能性が高い。
Ian Mahinmi (イアン・マヒンミ)
PPT | TRB | AST | FG% | 3P% | |
2019-20(WAS) | 7.4 | 5.7 | 1.3 | 49.5% | 16.0% |
ウィザーズ時代は大型契約がゆえに不良債権と呼ばれたが、サイズがあり、ディフェンシブなバックアップセンターとして期待できる。プレーオフ経験も豊富にあり、需要はまだありそうだ。
Dewayne Dedmon(ドウェイン・デッドモン)
PPT | TRB | AST | FG% | 3P% | |
2019-20(ATL) | 8.1 | 8.2 | 0.7 | 39.3% | 22.2% |
3Pシュートも打てるビッグマン。リバウンドとブロックショットでも貢献することができるため、バックアップセンターとしての需要はありそうだ。
Amir Johnson(アミア・ジョンソン)
PPT | TRB | AST | FG% | 3P% | |
2019-20(PHI) | 6.5 | 2.9 | 1.2 | 50.3% | 30.0% |
34歳になるベテランビッグマン。身体的な衰えもあって継続的な貢献は難しいが、献身的なプレーとロッカールームでのまとめ役として若手中心のチームから需要がありそうだ。
Thon Maker(ソーン・メイカー)
PPT | TRB | AST | FG% | 3P% | |
2020-21(CLE) | 3.8 | 2.3 | 0.5 | 55.6% | 0.00% |
シュート力と機動力のあるビッグマン。平均以上のブロック能力を持っているが線が細く、安定した活躍は見せられていない。3番手の起用であれば需要はある。