久々に黄金期のメンバーが健康にシーズンを過ごし優勝を果たしたゴールデンステイト・ウォリアーズの2022-23シーズンをプレビューします。
2021-21シーズンの振り返り
勝率 | 53-29(64.6%) |
Play Off | 優勝 |
オフェンス | 112.5(17位/30チーム) |
ディフェンス | 106.9(1位/30チーム) |
PACE | 98.4(13位/30チーム) |
シーズン前の予想を裏切り4年ぶりの優勝となった2021-2022シーズ。レギュラーシーズンでは危ない場面もあったが、プレーオフでは黄金時代を彷彿させる強さをみせた。連覇を目指す今季もチームのコアメンバーは大きく変わっていないが、貢献度が高かったゲイリー・ペイトン2世とオットー・ポーターJr.が移籍したことによって、ドンテ・ディビンチェンゾとジャマイカル・グリーンを獲得。前任者よりは専門性は下がるが最低限の戦力維持を行った。
Roster Infomation:ロスター情報(2022年10月10日時点)
太字:スターター予想
UFA:制限なしFA RFA:制限付きFA PO:プレーヤーオプション TO:チームオプション
Pos. | Player |
---|---|
PG | Stephen Curry(ステフィン・カリー) |
SG | Klay Thompson(クレイ・トンプソン) |
SG | Jordan Poole(ジョーダン・プール) |
SG | Donte DiVincenzo(ドンテ・ディヴィンチェンゾ) |
SG | Moses Moody(モーゼス・ムーディー) |
SG | Patrick Baldwin Jr.(パトリック・ボールドウィンJr.) |
SG | Ryan Rollins(ライアン・ロリンズ) |
SF | Andrew Wiggins(アンドリュー・ウィギンズ) |
SF | Andre Iguodala(アンドレ・イグダーラ) |
PF | Jonathan Kuminga(ジョナサン・クミンガ) |
PF | JaMychal Green(ジャマイカル・グリーン) |
PF | Draymond Green(ドレイモンド・グリーン) |
C | James Wiseman(ジェームズ・ワイズマン) |
C | Kevon Looney(ケボン・ルーニー) |
SG | Lester Quinones(レスター・キュノンズ) |
SG | Quinndary Weatherspoon(クインダリー・ウェザースプーン) |
【トレーニングキャンプ契約(Exhibit10 / Exhibit9)】
Ty Jerome(PG)
Jerome Robinson(SG)
Pat Spencer(PG/SG)
Dusty Hannahs(PG/SG)
Anthony Lamb(SF)
2022-23シーズン:チームレビュー

2022-23シーズンも優勝候補の一角なのは間違いが、主力の高齢化と控えのグレードダウン感は否めない。しかし、ウォリアーズの強さは個のスキルをチームシステムに組み込むことにあり、主力の衰えとロールプレイヤーの交代の影響を最小限に抑えていることができている。事実、チーム力が試させるディフェンスにおいてはリーグ2位の成績を残しており、守備の要であるドレイモンド・グリーンとアンドリュー・ウィギンズの存在感は、連覇を目指す上で大きなものになりそうだ。
ステフィン・カリーとクレイ・トンプソンの2大エースが健在であることは絶対条件だが、ジョーダン・プール、ジョナサン・クミンガといった若手も成長してきており、彼らをどのようにローテーションに組み込むかは今季のウォリアーズのポイントとなる。
彼らがこれまで以上に本格化すれば息の長い王朝を継続することも不可能ではない。
“NBAイズムが選ぶ!” 注目選手

Jonathan Kuminga(ジョナサン・クミンガ)
主力が健康を取り戻した2021-22シーズンは前評判を覆して見事にNBAファイナルを制したウォリアーズは、リーグ随一のベテランと若手のバランスが良いチームだろう。ステフィン・カリーやドレイモンド・グリーンといった黄金期を支えたスターたちの引退が見えてきており、彼らの後継者としてジョーダン・プールらの若手に期待がかかっている。その中でも若干20歳のクミンガは既にNBAで一定の成果をみせており、彼の成長はウォリアーズの今後を大きく占う要素となるだろう。コンゴ出身のため英語でのコミュニケーションが堪能でないが、NBAに順応すればオールスター級のポテンシャルはある。
