ルディ・ゴベアを獲得し、プレーオフ上位進出を狙える布陣を整えたミネソタ・ティンバーウルブズの2022-23シーズンをプレビューします。
2021-21シーズンの振り返り
勝率 | 46-36(56.1%) |
Play Off | 1st 敗退 |
オフェンス | 114.3(8位/30チーム) |
ディフェンス | 111.7(13位/30チーム) |
PACE | 100.9(1位/30チーム) |
4年ぶりのプレーオフ進出を果たしたウルブズは、2021-22シーズンのサプライズチームの1つだ。快進撃を支えたのは意外にもパトリック・ベバリー、ジェイデン・マクダニエルズやジャレッド・バンダービルドを中心としたディフェンスだった。3人のうちマクダニエルズ以外は移籍してしまったが、代わりに大型トレードでルディ・ゴベアと、安定感があるカイル・アンダーソン、3Pシュートに定評があるブリン・フォーブスを獲得した。
Roster Infomation:ロスター情報(2022年10月10日時点)
太字:スターター予想
UFA:制限なしFA RFA:制限付きFA PO:プレーヤーオプション TO:チームオプション
Pos. | Player |
---|---|
PG | D’Angelo Russell(ディアンジェロ・ラッセル) |
PG | Austin Rivers(オースティン・リバース) |
PG | Jordan McLaughlin(ジョーダン・マクラフリン) |
SG | Anthony Edwards(アンソニー・エドワーズ) |
SG | Bryn Forbes(ブリン・フォーブス) |
SG | Jaylen Nowell(ジェイレン・ノーウェル) |
SF | Kyle Anderson(カイル・アンダーソン) |
SF | Wendell Moore Jr.(ウェンデル・ムーアJr.) |
PF | Jaden McDaniels(ジャイデン・マクダニエルズ) |
PF | Nathan Knight(ネイサン・ナイト) |
PF | Josh Minott(ジョシュ・マイノット) |
PF | Taurean Prince(トーリアン・プリンス) |
C | Rudy Gobert(ルディ・ゴベア) |
C | Naz Reid(ナズ・リード) |
C | Karl-Anthony Towns(カール・アンソニー・タウンズ) |
SF | A.J. Lawson(AJ・ローソン) |
PF | Eric Paschall(エリック・パスカル) |
【トレーニングキャンプ契約(Exhibit10 / Exhibit9)】
P.J. Dozier(PG)
CJ Elleby(SF)
Luka Garza(C)
2022-23シーズン:チームレビュー

オフシーズンにルディ・ゴベアを獲得したウルブズは、カール・アンソニー・タウンズとゴベアを並べる”ビッグラインナップ”を形成した。現役最高のディフェンシブセンターであるゴベアとタウンズの相性は未知数だが、オフェンス志向でPFとしてのプレーを好むタウンズとの相性は悪くないと思われる。2人の共存はウルブズの大きな課題であるが、それ以上にエースの片鱗をみせてきているアンソニー・エドワーズのためのスペーシングの問題がある。この3名をうまく調和させることが優勝争いに参入する条件になるだろう。
サポートメンバーも曲者揃いであり、十分にプレーオフ進出以上の結果を期待できる布陣となった。しかし、昨シーズンの強みであるディフェンスを担っていたベバリーとバンダービルドの穴を埋めることができるかがポイントになりそうだ。
“NBAイズムが選ぶ!” 注目選手

Karl-Anthony Towns(カール=アンソニー・タウンズ)
3年目を迎えるアンソニー・エドワーズが本格化し、エドワーズが名実ともにエースになりつつあるが、タウンズの出来はウルブズにとって重要だ。特に現役屈指のディフェンシブビッグマンであるルディ・ゴベアを獲得し、タウンズは念願のPFでのプレーができるようになる。アウトサイドシュートが打て、柔軟なプレーができるタウンズだが、ゴベアとのスペーシングの問題は懸念される。近年では最高の戦力を揃えたウルブズだが、ゴベアとタウンズの相乗効果が発揮できるかが、チームの命運を握りそうだ。
