2021-22シーズン後半に怒涛の追い上げをみせ、待望のザイオン・ウィリアムソンが復帰するニューオーリンズ・ペリカンズの2022-23シーズンをプレビューします。
2021-21シーズンの振り返り
勝率 | 36-46(43.9%) |
Play Off | 1st 敗退 |
オフェンス | 112.0(19位/30チーム) |
ディフェンス | 113.0(20位/30チーム) |
PACE | 97.2(21位/30チーム) |
シーズン開幕直後は負け越したがシーズンが進むにつれて調子を上げ、プレーイントーナメントを経てプレーオフに進出。優勝候補のサンズ相手にあと一歩まで迫った。この立役者はシーズン途中に加入したCJ・マッカラム。若手主体のチームに経験豊富で、バスケットIQが高いマッカラムが入ったことで一気にバランスが整った。オフに大きな補強の動きはなかったが、昨シーズンのロスターを維持した形だ。
Roster Infomation:ロスター情報(2022年10月10日時点)
太字:スターター予想
UFA:制限なしFA RFA:制限付きFA PO:プレーヤーオプション TO:チームオプション
Pos. | Player |
---|---|
PG | Devonte’ Graham(デボンテ・グラハム) |
PG | Dyson Daniels(ダイソン・ダニエルズ) |
PG | Kira Lewis Jr.(カイラ・ルイスJr.) |
SG | C.J. McCollum(CJ・マッカラム) |
SG | Garrett Temple(ギャレット・テンプル) |
SG | Trey Murphy III(トレイ・マーフィー3世) |
SG | Jose Alvarado(ホセ・アルバラード) |
SF | Brandon Ingram(ブランドン・イングラム) |
SF | Herbert Jones(ハーバート・ジョーンズ) |
SF | Naji Marshall(ナジ・マーシャル) |
PF | Zion Williamson(ザイオン・ウィリアムソン) |
PF | Larry Nance Jr.(ラリー・ナンスJr.) |
C | Jonas Valanciunas(ヨナス・ヴァランチュナス) |
C | Jaxson Hayes(ジャクソン・ヘイズ) |
C | Willy Hernangomez(ウィリー・エルナンゴメス) |
SG | Dereon Seabron(デレオン・シーブロン) |
C | John Butler(ジョン・バトラー) |
【トレーニングキャンプ契約(Exhibit10 / Exhibit9)】
Daeqwon Plowden(PG/SG)
John Petty Jr.(SF)
Zylan Cheatham(SF)
2022-23シーズン:チームレビュー

「10年に1人の逸材」とも評された2019年ドラフト1位のザイオン・ウィリアムソン。過去3年間も試合に出場すればリーグトップクラスのプレーを見せるが、ドラフト前から懸念されていたオーバーウエイトによる怪我で満足に働けていない。しかし、今オフにはかなりシェイクアップしてメディアの前に姿をみせた。ザイオンがシーズンを通して健康であれば、昨年のチームはさらに飛躍することができそうだ。
しかし、オフシーズンにマッカラムは「ザイオンとイングラムの2人と話せていない」と話すなど、ケミストリーには不安が残る。選手会長を務めるマッカラムと、比較的鼻っ柱が強いザイオンとイングラムでは空中分解の可能性もある。ケミストリーについてはペリカンズの成否を分ける要素になりそうだ。また、3人ともディフェンス面での安定感はなく、プレーオフ進出以上の結果を求めるためにの課題は山積しているといえそうだ。
“NBAイズムが選ぶ!” 注目選手

CJ McCollum(CJ・マッカラム)
ブレイザーズで長らくデイミアン・リラードの相方を務めていたスコアリングガード。3Pシュートはもちろん、ドライブやP&Rなど多彩なオフェンスバリエーションを持っている。特にクイックモーションの3Pシュートは40%近い成功率を誇っている。場合によってはPGとして運用することもでき、非常に「バスケットボールが上手い」選手の1人だといえる。コート外でのリーダーシップも高く評価されており、選手会長も務めている。
