期待外れのシーズンから、若手主体で雪辱を狙うニューヨーク・ニックスの2022-23シーズンをプレビューします。
2021-21シーズンの振り返り
勝率 | 37-45(45.1%) |
Play Off | 未出場 |
オフェンス | 110.4(22位/30チーム) |
ディフェンス | 110.5(11位/30チーム) |
PACE | 95.9(29位/30チーム) |
一昨年に久々のプレーオフ進出を果たしたニックスだったが、シーズン後半に大きく失速してプレーオフ進出を逃した。失敗の要因となったベテラン勢を放出し、オフシーズンの目玉であったジェイレン・ブランソンを獲得。24歳のビッグマンであるミッチェル・ロビンソンと再契約した。いずれも契約金は安くないが契約の狙いが明確で、ニックスらしからぬ堅実な動きだったといえそうだ。
Roster Infomation:ロスター情報(2022年10月10日時点)
太字:スターター予想
UFA:制限なしFA RFA:制限付きFA PO:プレーヤーオプション TO:チームオプション
Pos. | Player |
---|---|
PG | Jalen Brunson(ジェイレン・ブランソン) |
PG | Derrick Rose(デリック・ローズ) |
PG | Miles McBride(マイルズ・マクブライド) |
SG | R.J. Barrett(RJ・バレット) |
SG | Evan Fournier(エバン・フォーニエ) |
SG | Immanuel Quickley(イマニュエル・クイックリー) |
SG | Quentin Grimes(クエンティン・グライムズ) |
SG | Sviatoslav Mykhailiuk(スヴィヤトスラフ・ミハイリュク) |
SF | Cam Reddish(キャム・レディッシュ) |
PF | Julius Randle(ジュリアス・ランドル) |
PF | Obi Toppin(オビ・トッピン) |
PF | Jericho Sims(ジェリコ・シムズ) |
C | Mitchell Robinson(ミッチェル・ロビンソン) |
C | Isaiah Hartenstein(アイザイア・ハーテンスタイン) |
PG | Trevor Keels(トレバー・キールズ) |
SF | Feron Hunt(フェロン・ハント) |
【トレーニングキャンプ契約(Exhibit10 / Exhibit9)】
Ryan Arcidiacono(PG)
Jalen Harris(PG)
DaQuan Jeffries(SG)
2022-23シーズン:チームレビュー

2021-22シーズンの失敗の要因はいくつか考えられるが、オフェンスの停滞についてはデリック・ローズやケンバ・ウォーカーといったベテランPGが満足に働けなかったことが大きい。この点を補強する人材としてプレーオフでスコアリングPGとして活躍したブランソンに白羽の矢を立てたのは的確な動きだといえる。また、年齢的にもRJバレットやオビ・トッピンらと近く、コート内外でのリーダーシップも期待できそうだ。
RJバレットは平均得点を20点にまで伸ばし、次期エースの片鱗をみせているが、一方でジュリアス・ランドルは精彩を欠いた。ブランソンの加入、ローズの復帰によって昨シーズンよりは解消されるかと思われるが、インサイドでオフェンスの起点となるランドルの復調はニックスにとって重要な要素だ。また、イマニュエル・クイックリーとオビ・トッピンについてももう1度成長曲線を描く必要がある。
タレントは揃っており、新シーズンのサプライズチームになってもおかしくない。
“NBAイズムが選ぶ!” 注目選手

Julius Randle(ジュリアス・ランドル)
2020-21シーズンにはニックスの8年ぶりのプレーオフ進出の原動力となったランドルだったが、4年約128Mという巨額契約を結んだ昨シーズンは期待外れの結果に終わった。一部からはランドル放出論も出たが、ニックス躍進にはランドルの復調は不可欠だ。ランドルは強靭なフィジカルと走力を併せ持っており、チームのオフェンス戦術にもよるがミッチェル・ロビンソンとオビ・トッピンとともにリーグにインパクトを与えるだけのポテンシャルはある。NBA9年目と全盛期を迎えるランドルのプレーに注目だ。
