多数のドラフト指名権を保持しつつ、若手中心に抜本的な再建を図っているオクラホマシティ・サンダーの2022-23シーズンをプレビューします。
2021-21シーズンの振り返り
勝率 | 24-58(29.3%) |
Play Off | 未出場 |
オフェンス | 104.6(29位/30チーム) |
ディフェンス | 112.8(18位/30チーム) |
PACE | 98.5(12位/30チーム) |
大規模な再建に入っているサンダーは2021-22シーズンも大きく低迷した。その中でもエースと目されたシェイ・ギルジャス・アレクサンダーは平均24.5点、5.0リバウンド、5.9アシストとフロントの期待に応えた。ルーゲンツ・ドート、ルーキーのジョシュ・ギディーらも順調に成長しており、ドラフトでは2位指名でチェット・ホルムグレンを獲得したことから、徐々にピースが集まってきている。
Roster Infomation:ロスター情報(2022年10月10日時点)
太字:スターター予想
UFA:制限なしFA RFA:制限付きFA PO:プレーヤーオプション TO:チームオプション
Pos. | Player |
---|---|
PG | Josh Giddey(ジョシュ・ギディー) |
PG | Tre Mann(トレ・マン) |
PG | Trey Burke(トレイ・バーク) |
SG | Shai Gilgeous-Alexander(シェイ・ギルジャス・アレキサンダー) |
SG | David Nwaba(デイビッド・ヌワバ) |
SG | Jalen Williams(ジェイレン・ウィリアムズ) |
SG | Sterling Brown(スターリング・ブラウン) |
SG | Aaron Wiggins(アーロン・ウィギンズ) |
SG | Luguentz Dort(ルーゲンツ・ドート) |
SF | Darius Bazley(ダリアス・ベイズリー) |
SF | Marquese Chriss(マーキーズ・クリス) |
SF | Ousmane Dieng(ウスマン・ジェン) |
SF | Kenrich Williams(ケンリッチ・ウィリアムズ) |
PF | Aleksej Pokusevski(アレクセイ・ポクシェフスキー) |
PF | Mike Muscala(マイク・マスカラ) |
PF | Jeremiah Robinson-Earl(ジェレマイア・ロビンソン・アール) |
C | Chet Holmgren(チェット・ホルムグレン) |
C | Jaylin Williams(ジェイリン・ウィリアムズ) |
SG | Lindy Waters III(リンディ・ウォーターズ3世) |
SF | Eugene Omoruyi(ユージーン・オモルイ) |
【トレーニングキャンプ契約(Exhibit10 / Exhibit9)】
Jaden Shackelford(PG/SG)
Robert Woodard II(SG)
2022-23シーズン:チームレビュー

エースのシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)と、全体2位指名のチェット・ホルムグレンが怪我で離脱することが決定的となっており、急上昇を目指すことは難しそうだ。しかし、ギディーやドートを中心にさらなる成長が見込める布陣であり、特にギディーは大型PGとして運用できる可能性をみせている。彼がハンドラーとしてさらに成長すればSGAやホルムグレンが復帰した際に大きなストロング・ポイントになるだろう。また、リーグ下位に低迷しているオフェンスをダリアス・ベイズリーやトレイ・マンがけん引する活躍ができれば面白い存在になりそうだ。
今季のルーキーであるウスマン・ジェンやジェイレン・ウィリアムズも含めて大半の選手がNBAキャリア6年未満であり、2029年までに14個の1巡目指名権をもっているサンダーは2022-23シーズンも育成の年になりそうだ。
“NBAイズムが選ぶ!” 注目選手

Josh Giddey(ジョシュ・ギディー)
ファンからの期待値は低かったギディーだが、1年目から先発に定着するとオールラウンドなプレーでトリプル・ダブルを量産。史上最年少でのトリプル・ダブル達成者となった。ルカ・ドンチッチのように判断力と技術で勝負するタイプであり、2021年12月のペリカンズ戦で50年ぶりの得点なしのダブル・ダブルを達成したことはギディーを象徴する記録だ。昨シーズン終盤に怪我で離脱したが、オフには課題のシュートを集中的に練習したとのことで、彼がオールスターレベルの活躍ができるかに注目だ。
