ドラフト1位指名のパオロ・バンケロや、2年目のフランツ・ワグナーらを中心に若手有望株が揃うオーランド・マジックの2022-23シーズンをプレビューします。
2021-21シーズンの振り返り
勝率 | 22-60(26.8%) |
Play Off | 未出場 |
オフェンス | 104.5(30位/30チーム) |
ディフェンス | 112.5(17位/30チーム) |
PACE | 99.2(10位/30チーム) |
カンファレンス最下位に終わったマジックだが、マーケル・フルツやウェンデル・カーラーJr.、モー・バンバといった”未完の大器”が成長し、将来への期待を抱かせる内シーズンでもあった。特にルーキーだったフランツ・ワグナーは攻守で高い能力を示し、エースの片鱗をみせた。2022年ドラフト1位を引き当て、デューク大のパオロ・バンケロを指名した。ドラフト以外での補強は行わずに、基本的には現ロスターを維持した。
Roster Infomation:ロスター情報(2022年10月10日時点)
太字:スターター予想
UFA:制限なしFA RFA:制限付きFA PO:プレーヤーオプション TO:チームオプション
Pos. | Player |
---|---|
PG | Markelle Fultz(マーケル・フルツ) |
PG | Cole Anthony(コール・アンソニー) |
PG | RJ Hampton(RJ・ハンプトン) |
PG | Devin Cannady(デビン・キャナディ) |
SG | Gary Harris(ギャリー・ハリス) |
SG | Jalen Suggs(ジェイレン・サッグス) |
SF | Franz Wagner(フランツ・ワグナー) |
SF | Terrence Ross(テレンス・ロス) |
SF | Caleb Houstan(ケイレブ・ヒュースタン) |
PF | Paolo Banchero(パオロ・バンケロ) |
PF | Chuma Okeke(チュマ・オキキ) |
PF | Jonathan Isaac(ジョナサン・アイザック) |
C | Wendell Carter Jr.(ウェンデル・カーターJr.) |
C | Mo Bamba(モー・バンバ) |
C | Moritz Wagner(モリッツ・ワグナー) |
C | Bol Bol(ボル・ボル) |
SF | Kevon Harris(ケボン・ハリス) |
SF | Admiral Schofield(アドミラル・スコフィールド) |
【トレーニングキャンプ契約(Exhibit10 / Exhibit9)】
Zavier Simpson(PG)
Drake Jeffries(SG)
Aleem Ford(SF)
2022-23シーズン:チームレビュー
2022年ドラフトではチェット・ホルムグレンを回避し、デューク大のパオロ・バンケロを指名した。バンケロは208cm/113kgという体格をもつビッグマンで、多彩なオフェンススキルが高く評価されている。3Pシュートも難なく打つことができ、視野が広いためパス能力も非常に高い。本格化すればオールスターの常連になれるポテンシャルをもっている。そのバンケロとデュオを組むのは2年目のフランツ・ワグナーで、ワグナーも攻守で高いプレーを披露している。特にハンドリング技術も高く、バンケロとのツーメンゲームはマジック躍進のキーポイントになるかもしれない。
バックコートにもマーケル・フルツ、コール・アンソニー、ジェイレン・サッグスが在籍しており、タレントは揃っている。全員が怪我がちであることが懸念点だが、怪我無く成長すれば再建は大きく進むだろう。再契約したギャリー・ハリスや、テレンス・ロスといったベテラン勢の動向にも注目だ。
“NBAイズムが選ぶ!” 注目選手
Franz Wagner(フランツ・ワグナー)
2021年ドラフト8位でNBA入りし昨シーズンのマジックを牽引する活躍をみせた。欧州出身のビッグマンらしく3Pシュートを難なく打てるシュート力と、柔らかなボールハンドリングをもっている。2021年末にはマジックではシャキール・オニール以来の38点試合を達成しており、インサイドでもアウトサイドでも多彩なオフェンスで得点を量産する。一方でキックアウトなどのプレーは苦手としており、この辺が向上すれば止められない選手になるだろう。