MVP候補にもなったジョエル・エンビードを中心に、さらなる補強で優勝を目指すフィラデルフィア・セブンティシクサーズの2022-23シーズンをプレビューします。
2021-21シーズンの振り返り
勝率 | 51-31(62.2%) |
Play Off | CSF敗退 |
オフェンス | 113.5(12位/30チーム) |
ディフェンス | 110.8(12位/30チーム) |
PACE | 96.2(25位/30チーム) |
シーズン中に懸案事項となっていたベン・シモンズをネッツに放出し、現役屈指のスコアラーであるジェームズ・ハーデンを獲得。全盛期と比べるとハーデンのキレは物足りなかったが、MVP候補となったジョエル・エンビードを中心に、若手有望株のタイリース・マキシーの急成長など明るい話題も多かった。オフシーズンには、優勝を狙うためにPJ・タッカーやモントレズ・ハレルといったベテラン勢を獲得した。
Roster Infomation:ロスター情報(2022年10月10日時点)
太字:スターター予想
UFA:制限なしFA RFA:制限付きFA PO:プレーヤーオプション TO:チームオプション
Pos. | Player |
---|---|
PG | Tyrese Maxey(タイリース・マキシー) |
PG | Shake Milton(シェイク・ミルトン) |
PG | Jaden Springer(ジェイデン・スプリンガー) |
SG | James Harden(ジェームズ・ハーデン) |
SG | Isaiah Joe(アイザイア・ジョー) |
SG | De’Anthony Melton(ディアンソニー・メルトン) |
SG | Trevelin Queen(トレベリン クイーン) |
SG | Matisse Thybulle(マティス・サイブル) |
SF | Furkan Korkmaz(フルカン・コルクマズ) |
SF | Georges Niang(ジョージ・ニアン) |
SF | Danuel House Jr.(ダヌエル・ハウスJr.) |
PF | Tobias Harris(トバイアス・ハリス) |
PF | P.J. Tucker(PJ・タッカー) |
PF | Montrezl Harrell(モントレズ・ハレル) |
PF | Paul Reed(ポール・リード) |
C | Joel Embiid(ジョエル・エンビード) |
C | Charles Bassey(チャールズ・バッシー) |
SG | Charlie Brown Jr.(チャーリー・ブラウンJr.) |
PF | Julian Champagnie(ジュリアン・シャンパニー) |
【トレーニングキャンプ契約(Exhibit10 / Exhibit9)】
Michael Foster Jr.(PF)
2022-23シーズン:チームレビュー

全盛期を迎えているエンビードと、オフェンスマシーンに成長したマキシーが怪我なくシーズンを過ごすことができれば、プレーオフ進出はほぼ間違いない。それ以上の結果を残すためには、徐々に衰えがみえてきているハーデンが効果的にチームの3番手としての役割を受け入れることができるかにかかっている。得点力に注目されるハーデンだが、実際にはプレーメイクも上手く、彼がゲームをコントロールできればシクサーズは現実的な優勝候補になりえるだろう。
マティス・サイブルやトバイアス・ハリスといったコアメンバーは変えずに、オフシーズンには、ディフェンス職人であるPJ・タッカーと、攻守でXファクターになりえるモントレズ・ハレルといったベテランビッグマンを獲得した。各ポジションのバランスは昨年よりも良くなっており、怪我なく、彼らが順当に活躍できれば念願の優勝もみえてきそうだ。
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James Harden(ジェームズ・ハーデン)
ベン・シモンズとの交換でシクサーズへ移籍したハーデンだが、シクサーズ移籍後の21試合で平均21点、7.1リバウンド、10.5アシストと期待に違わぬ活躍をみせている。3度の得点王に輝いた得点力は健在だが、ネッツ時代に大きく評価を上げたパス能力はシクサーズでも大きな武器となっており、ジョエル・エンビードとのピック&ロールは現役でも最高レベルの破壊力をもっている。このプレーをいかに昇華させるかと、両名の負担を軽減するチームディフェンスの構築が、シクサーズ優勝のキーポイントとなりそうだ。
