2021-22シーズンにウェスタンカンファレンス最高勝率を残し、3度目の正直で優勝を狙うフェニックス・サンズの2022-23シーズンをプレビューします。
2021-21シーズンの振り返り
勝率 | 64-18(78.0%) |
Play Off | CSF敗退 |
オフェンス | 114.8(4位/30チーム) |
ディフェンス | 107.3(3位/30チーム) |
PACE | 99.8(9位/30チーム) |
2019-20シーズン末のバブル(隔離エリア)での快進撃の勢いそのまま、2年連続で優勝を見据えたサンズだが、プレーオフでは伏兵マーベリックスの前に敗れた。オフシーズンにはほぼ動かず、制限付きFAのディアンドレ・エイトンを引き留める程度だった。再度ファイナルに進出できるだけの戦力は保持しているが、オーナーのロバート・サーバーによる差別発言に端を発するチーム売却問題や、ジェイ・クラウダーが放出を要求するなどネガティブな話題も報道された。
Roster Infomation:ロスター情報(2022年10月10日時点)
太字:スターター予想
UFA:制限なしFA RFA:制限付きFA PO:プレーヤーオプション TO:チームオプション
Pos. | Player |
---|---|
PG | Chris Paul(クリス・ポール) |
PG | Cameron Payne(キャメロン・ペイン) |
SG | Devin Booker(デビン・ブッカー) |
SG | Landry Shamet(ランドリー・シャメット) |
SG | Damion Lee(デイミオン・リー) |
SF | Mikal Bridges(ミカル・ブリッジズ) |
SF | Torrey Craig(トーリー・クレイグ) |
SF | Josh Okogie(ジョシュ・オコーギー) |
PF | Cameron Johnson(キャメロン・ジョンソン) |
PF | Dario Saric(ダリオ・サリッチ) |
PF | Jae Crowder(ジェイ・クラウダー) |
C | Deandre Ayton(ディアンドレ・エイトン) |
C | Bismack Biyombo(ビスマック・ビヨンボ) |
C | Jock Landale(ジョック・ランデール) |
PG | Duane Washington Jr.(デュアン・ワシントンJr.) |
PG | Ishmail Wainright(イシュマール・ウェインライト) |
【トレーニングキャンプ契約(Exhibit10 / Exhibit9)】
Frank Jackson(PG)
Timothe Luwawu-Cabarrot(SG)
2022-23シーズン:チームレビュー

コート外でネガティブな話題はあるものの、クリス・ポールとデビン・ブッカーを筆頭に昨シーズンの戦力を維持した。事実、リーグ最高勝率を残したチームを解体する理由はなく、ダリオ・サリッチが復帰し、ミカル・ブリッジズやキャメロン・ジョンソンがさらに成長すればサンズはより強力なチームとなる。特に、制限付きFAだった2018年ドラフト1位のディアンドレ・エイトンの契約にマッチして引き留めたことは大きな分岐点になりえる。
37歳クリス・ポールは未だに現役屈指のプレーメイク力をもっておいるが、若いマブス相手にプレーオフで疲れが見えたことを考えるとキャメロン・ペインや、ドゥエイン・ワシントンJrといったバックアップガードの活躍は非常に重要だ。
爆発力のあるエースのデビン・ブッカーは昨シーズンのMVP投票で4位になるほどの活躍をみせたが、優勝するためにはブッカーのMVPレベルの活躍は不可欠になりそうだ。。
“NBAイズムが選ぶ!” 注目選手

Deandre Ayton(ディアンドレ・エイトン)
ネタにされることも多いエイトンだが、元ドラフト1位の実力に疑いはない。211cm/113kgという巨漢だが身体能力が高く、トランジションについていける走力ももっている。一方で身体能力に過度に頼ることが少なく、スキル面での評価も高い。安定してダブル・ダブルが期待できる選手であり、過去2年間のサンズ躍進の立役者の1人がインサイドを一手に担ったエイトンなのは間違いない。サンズにとって彼の重要性は高く、制限付きFAとしてペイサーズからMAX契約が提示されたが、数分でサンズがマッチした。
