長年デイミアン・リラードの相棒だったCJ・マッカラムを放出し、本格的に新体制となるポートランド・トレイルブレイザーズの2022-23シーズンをプレビューします。
2021-21シーズンの振り返り
勝率 | 27-55(32.9%) |
Play Off | 未出場 |
オフェンス | 107.8(27位/30チーム) |
ディフェンス | 116.9(30位/30チーム) |
PACE | 98.3(16位/30チーム) |
チャウンシー・ビラップス体制初年度となった2021-22シーズンは、デイミアン・リラードの長期離脱もあって9年ぶりのプレーオフ未出場に終わった。シーズン前のHC変更に加えて、シーズン中に長年リラードとコンビを組んでいたCJ・マッカラムを放出。ドラフトでは将来性が評価されているシェイドン・シャープを指名。FAでジェレミー・グラントやゲイリー・ペイトン2世といった実績ある選手を獲得した。
Roster Infomation:ロスター情報(2022年10月10日時点)
太字:スターター予想
UFA:制限なしFA RFA:制限付きFA PO:プレーヤーオプション TO:チームオプション
Pos. | Player | 2023-24 Contract |
---|---|---|
PG | Damian Lillard(デイミアン・リラード) | |
SG | Anfernee Simons(アンファニー・サイモンズ) | |
SG | Josh Hart(ジョシュ・ハート) | |
SG | Gary Payton II(ゲイリー・ペイトン2世) | |
SF | Shaedon Sharpe(シェイドン・シャープ) | |
SF | Nassir Little(ナシール・リトル) | RFA |
SF | Keon Johnson(キーオン・ジョンソン) | TO |
SF | Justise Winslow(ジャスティス・ウィンズロウ) | UFA |
PF | Jerami Grant(ジェレミー・グラント) | UFA |
PF | Jabari Walker(ジャバリ・パーカー) | |
PF | Trendon Watford(トレンドン・ワットフォード) | |
PF | Drew Eubanks(ドリュー・ユーバンクス) | UFA |
PF | Greg Brown III(グレッグ・ブラウン3世) | |
C | Jusuf Nurkic(ユスフ・ヌルキッチ) | |
2way契約 | ||
2way契約 |
【トレーニングキャンプ契約(Exhibit10 / Exhibit9)】
Jared Rhoden(SG)
Isaiah Miller(PG/SG)
Olivier Sarr(SF/PF)
2022-23シーズン:チームレビュー

フランチャイズプレーヤーであるリラードとMAX契約を結びつつ、昨シーズンに平均得点を10点近く伸ばしたアンファニー・サイモンズと大型契約を締結。豊富なジェレミー・グラントやゲイリー・ペイトン2世を獲得し、ユスフ・ヌルキッチやジョシュ・ハートも含めてプレーオフ進出できるだけの戦力は整えている。
長年チームを支えてきたマッカラムの放出によってリラードとサイモンズというプレースタイルが近い2人の共存と、長年の課題であるディフェンス面の向上はビラップスHCの手腕にかかっているといえる。
一方でサイモンズやナシール・リトルといった若手成長株が結果を出しつつあり、NBAへの適応力は未知数だがドラフト7位で指名したのシャープもポテンシャルは高い。彼らが順調に成長して計算できるようになれば、数年後には優勝を見据えることもできそうだ。
“NBAイズムが選ぶ!” 注目選手

Anfernee Simons(アンファニー・サイモンズ)
2018年ドラフト24位のサイモンズにとって、2021-22シーズンは飛躍の年となった。シーズン途中にデイミアン・リラードが離脱し、リラードとともに長年チームを支えたCJ・マッカラムはペリカンズへ移籍すると先発に定着し、ブレイクの兆しがみえた一昨年から平均得点を10点近く伸ばした。オフには4年100Mという契約を結んだサイモンズだが、ディフェンス面は課題とされている。チームの主力としてフルシーズンでリラードとコンビを組むことになる今季は、サイモンズにとって非常に重要なシーズンとなりそうだ。
