オールラウンドなビッグマンであるドマンタス・サボニスを加え、17年ぶりのプレーオフ進出を目指すサクラメント・キングスの2022-23シーズンをプレビューします。
2021-21シーズンの振り返り
勝率 | 30-52(36.6%) |
Play Off | 未出場 |
オフェンス | 109.9(25位/30チーム) |
ディフェンス | 115.3(27位/30チーム) |
PACE | 99.8(8位/30チーム) |
シーズン途中にタイリース・ハリバートンをペイサーズに放出し、現役屈指のオールラウンドなビッグマンであるドマンタス・サボニスを獲得した。結果的には16年連続プレーオフ不出場という不名誉な記録を達成したが、プレーイン進出に迫ったのは一定の成果だといえる。ドラフトでは即戦力の3&Dとして評価が高いキーガン・マレーを獲得。さらにケビン・ハーターやマリーク・モンクといったシューターをFAで獲得し、HCにはディフェンスに定評がある経験豊富なマイク・ブラウンを招聘した。
Roster Infomation:ロスター情報(2022年10月10日時点)
太字:スターター予想
UFA:制限なしFA RFA:制限付きFA PO:プレーヤーオプション TO:チームオプション
Pos. | Player |
---|---|
PG | De’Aaron Fox(ディアロン・フォックス) |
PG | Davion Mitchell(デイビオン・ミッチェル) |
PG | Matthew Dellavedova(マシュー・デラベドバ) |
SG | Kevin Huerter(ケビン・ハーター) |
SG | Malik Monk(マリーク・モンク) |
SG | Terence Davis(テレンス・デイビス) |
SG | Kent Bazemore(ケント・ベイズモア) |
SF | Harrison Barnes(ハリソン・バーンズ) |
SF | KZ Okpala(KZ・オクパラ) |
PF | Keegan Murray(キーガン・マレー) |
PF | Trey Lyles(トレイ・ライルズ) |
PF | Chimezie Metu(チメジー・メトゥ) |
PF | Chima Moneke(チマ・モネケ) |
C | Domantas Sabonis(ドマンタス・サボニス) |
C | Alex Len(アレックス・レン) |
C | Richaun Holmes(リショーン・ホームズ) |
SF | Keon Ellis(キーオン・エリス) |
C | Neemias Queta(ニーミアス・クエタ) |
【トレーニングキャンプ契約(Exhibit10 / Exhibit9)】
Quinn Cook(PG)
Sam Merrill(SG)
2022-23シーズン:チームレビュー
久々のプレーオフ進出目指すキングスはオフシーズンに積極的に動き、プレーオフを目指せるだけの陣容を整えたといえる。昨シーズン途中に加入したサボニスはプレーメイクもできる万能ビッグマンであり、エースのディアロン・フォックスとのピック&ロールはオフェンスの起点となりえる。また、彼らをサポートする要員として3Pシュートが打てるケビン・ハーターやマリーク・モンクを加えたことは非常に良い動きだった。
また、ドラフトでは即戦力の3&Dとして評価されていたキーガン・マレーを指名し、サマーリーグではMVPに輝く活躍を見せた。
ディフェンス面ではデイビオン・ミッチェルが本格化してきており、マイク・ブラウンHCが採用するシステムによってはチームディフェンスが大きく向上することも考えられる。タレントは揃ってきており、久々のプレーオフ進出を果たしても不思議ではないだろう。
“NBAイズムが選ぶ!” 注目選手
Domantas Sabonis(ドマンタス・サボニス)
サボニスは2度のオールスター選出されている現役屈指のオールラウンダーなビッグマンで、欧州出身選手の例に漏れずサボニスも高いシュート力とボールハンドリング力をもっている。特筆すべき点は「ポイントセンター」として運用できるほどの視野の広さと柔軟性を持っていることだ。エースのフォックスはスコアリング型のPGであるため、彼のポテンシャルをこれまで以上に引き出すためにも、サボニスには攻守でチームの牽引役になることが求められるそうだ。