オールスター選手に成長したデジャンテ・マレーをまさかの放出し、再建モードに舵を切ったサンアントニオ・スパーズの2022-23シーズンをプレビューします。
2021-21シーズンの振り返り
勝率 | 34-48(41.5%) |
Play Off | プレーイン敗退 |
オフェンス | 112.4(18位/30チーム) |
ディフェンス | 112.3(16位/30チーム) |
PACE | 100.0(5位/30チーム) |
グレッグ・ポポビッチHCが歴代最多勝利数を達成するも、シーズン中にデリック・ホワイトやブリン・フォーブスらを放出。プレーオフ進出を逃した。オフシーズンにオールスター選手に成長したデジャンテ・マレーをホークスに放出し、一気に再建に舵を切った。オフシーズンもドラフトによる補強が中心で、ドラフト9位のジェレミー・ソーハンをはじめ1巡目指名選手を3人獲得した。
Roster Infomation:ロスター情報(2022年10月10日時点)
太字:スターター予想
UFA:制限なしFA RFA:制限付きFA PO:プレーヤーオプション TO:チームオプション
Pos. | Player |
---|---|
PG | Tre Jones(トレ・ジョーンズ) |
SG | Josh Richardson(ジョシュ・リチャードソン) |
SG | Joshua Primo(ジョシュア・プリモ) |
SG | Devin Vassell(デビン・ヴァッセル) |
SG | Romeo Langford(ロメオ・ラングフォード) |
SG | Blake Wesley(ブレイク・ウェズリー) |
SF | Malaki Branham(マラカイ・ブランナム) |
SF | Keldon Johnson(ケルドン・ジョンソン) |
SF | Doug McDermott(ダグ・マクダーモット) |
SF | Isaiah Roby(アイザイア・ロビー) |
SF | Joe Wieskamp(ジョー・ウィースキャンプ) |
SF | Keita Bates-Diop(ケイタ・ベイツ・ジョップ) |
PF | Jeremy Sochan(ジェレミー・ソーハン) |
PF | Zach Collins(ザック・コリンズ) |
C | Jakob Poeltl(ヤコブ・ポートル) |
C | Gorgui Dieng(ゴーギー・ジェン) |
SF | Dominick Barlow(ドミニク・バーロウ) |
PF | Jordan Hall(ジョーダン・ホール) |
【トレーニングキャンプ契約(Exhibit10 / Exhibit9)】
Tommy Kuhse(PG/SG)
Alize Johnson(PF)
2022-23シーズン:チームレビュー

NBA歴代屈指の名将であるグレッグ・ポポビッチの引退が迫るなか、スパーズは再建へと舵を切った。次期エースと目されるのはフォワードのケルドン・ジョンソンで、エースとなる今季は平均20点、10リバウンドを目指したいところだ。また、成長著しいヤコブ・ポーテルや、ディフェンスやIQ面で高い評価を得るドラフト9位指名のジェレミー・ソーハンを中心とした育成のシーズンとなりそうだ。比較的層が厚いフロントコートに比べてバックコートは脆弱で、プレーメイクではかなり苦戦しそうだ。
ジョシュ・リチャードソンやダグ・マクダーモットといったベテランもまだ多く在籍しており、シーズン中にさらなるトレードに動いてもおかしくない。
今季のスパーズは若手を育成しつつ、1997ドラフトの再現としてビクター・ウェンバンヤマを狙いたいところだ。また、ポポビッチHCの後任問題にも注目だ。
“NBAイズムが選ぶ!” 注目選手

Joshua Primo(ジョシュア・プリモ)
デジャンテ・マレーやケルドン・ジョンソンを中心に再浮上するとみられていたスパーズが、2021年ドラフト12位でプリモを指名したことは驚きだった。フィジカル面も含めて完全素材型のプリモをグレッグ・ポッポビッチが指名したこと自体が彼のポテンシャルの高さを証明しており、シーズンが進むにつれて才能の鱗片をみせている。まだ粗削りではあるが再建中のスパーズでは出場時間の増加が見込まれており、才能が一気に開花する可能性も秘めている。まずはスタメン定着と、平均15点を目標にしたいところだ。
