2020-21シーズンにはカンファレンス1位の成績を残したチームを解体し、一気に再建に舵を切ったユタ・ジャズの2022-23シーズンをプレビューします。
2021-21シーズンの振り返り
勝率 | 49-33(59.8%) |
Play Off | 1st 敗退 |
オフェンス | 116.7(1位/30チーム) |
ディフェンス | 110.5(9位/30チーム) |
PACE | 97.1(22位/30チーム) |
ドノバン・ミッチェルとルディ・ゴベアを中心に挑んだプレーオフだったが、マーベリックス相手に1回戦で姿を消した。オフシーズンには2年前にはカンファレンス1位を記録したチームを解体。ミッチェル、ゴベア、オニールといった主力選手をトレードで放出した。対価としてラウリ・マルッカネン、コリン・セクストン、ジャレッド・バンダービルドらを獲得。同時に多数の1巡目指名権を獲得し、チームの若返りを図った。
Roster Infomation:ロスター情報(2022年10月10日時点)
太字:スターター予想
UFA:制限なしFA RFA:制限付きFA PO:プレーヤーオプション TO:チームオプション
Pos. | Player |
---|---|
PG | Mike Conley(マイク・コンリー) |
PG | Saben Lee(セイベン・リー) |
PG | Jared Butler(ジャレッド・バトラー) |
SG | Collin Sexton(コリン・セクストン) |
SG | Jordan Clarkson(ジョーダン・クラークソン) |
SG | Malik Beasley(マリーク・ビーズリー) |
SG | Talen Horton-Tucker(テイレン・ホートン・タッカー) |
SG | Nickeil Alexander-Walker(ニッケル・アレキサンダー・ウォーカー) |
SG | Leandro Bolmaro(リアンドロ・ボルマロ) |
SF | Rudy Gay(ルディ・ゲイ) |
SF | Ochai Agbaji(オチャイ・アバジ) |
SF | Stanley Johnson(スタンリー・ジョンソン) |
SF | Simone Fontecchio(シモネ・フォンテッキオ) |
PF | Lauri Markkanen(ラウリー・マルッカネン) |
PF | Kelly Olynyk(ケリー・オリニク) |
PF | Jarred Vanderbilt(ジャレッド・バンダービルト) |
C | Walker Kessler(ウォーカー・ケスラー) |
C | Udoka Azubuike(ユドカ・アズブーキー) |
SG | Johnny Juzang(ジョニー・ジュザン) |
【トレーニングキャンプ契約(Exhibit10 / Exhibit9)】
Cody Zeller(C)
2022-23シーズン:チームレビュー

ドノバン・ミッチェルとルディ・ゴベアを放出したことで、ジャズは再建に舵を切った。さらに8年間に渡って指揮を執ったクィン・スナイダーHCに代わり、若手のウィル・ハーディーをHCに据えた。
2022-23シーズンに次期エースとしてブレイクが期待されるのはオールラウンダー型のビッグマンであるラウリ・マルッカネンだ。怪我が多いことが懸念点だが、213cmの身長ながらシュートレンジが広く、3P成功率は40%近い数字を残している。健康であれば平均20点、10リバウンドを期待できそうだ。また、オフに4年の大型契約を結んだコリン・セクストンがマルッカネンと相乗効果を出し、守備を担うバンダービルドが存在感を見せられればジャズはダークホースになりえる。
マイク・コンリー、ルディ・ゲイ、ジョーダン・クラークソンといったベテラン勢もまだ在籍しているが、チームはダニー・エインジCEOによる徹底的なチーム再編の流れにある。多くがFAとなる来オフに向けてチームはさらなる再建に舵を切りそうだ。
“NBAイズムが選ぶ!” 注目選手

Lauri Markkanen(ラウリ・マルッカネン)
欧州選手権での活躍が記憶に新しいマルッカネンだが、2022-23シーズンはジャズで迎えることとなる。213cmという長身ながら3ポイントシュートを4割近く沈めることができ、ダーク・ノビツキーと比較されることも多い。身体能力の高さも兼ね備えているが、怪我の影響などもあって過去5シーズンは期待されるほどの飛躍はできていない。再建中のジャズではこれまで以上にマルッカネンの起用が増えることが予想されるため、新時代のエース候補としての飛躍を期待したいところだ。
