2019-20シーズンに優勝を果たし、昨シーズンのリベンジに燃えるロサンゼルス・レイカーズの2021-22シーズンの展望をご紹介します。
2020-21シーズン:振り返り
シーズン勝敗 | 42勝30敗(勝率.583) |
プレーオフ結果 | プレーオフ1stラウンド敗退 |
OFF RATING | 109.9(24th/30) |
DEF RATING | 107.1(1st/30) |
NET RATING | +2.8(8th/30) |
ニューオーリンズ・ペリカンズから現役最高のビッグマンの1人であるアンソニー・デイビスを獲得し、レブロン・ジェームズとデイビスを中心に優勝を果たした2019-20シーズン。連覇を目指してデニス・シュルーダーやマルク・ガソルを獲得して挑んだ2020-21シーズンだった。
ガソルは守備とプレーメイクで高いプレーを披露したが、チームとの噛み合い微妙だった。また、シュルーダーは期待通りの活躍ができず、デイビスは怪我で満足にプレーできずにFG成功率、リバウンド、ブロックのそれぞれでキャリア最低の数字に終わった。インサイドの核であるアンソニー・デイビスの怪我もあり、前年度から一転してプレーオフ1回戦敗退と期待外れに終わったばかりでなく、プレーイン・トーナメント進出という屈辱を味わうことになった。
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https://www.youtube.com/watch?v=HydiI7GNaTs
2021-22シーズン:プレビュー(2021年9月17日時点)
開幕ロスター
r:ルーキー tw:2way契約 ( ):怪我
PG | ラッセル・ウエストブルック | ケンドリック・ナン レイジョン・ロンド マック・マクラング(r) ジョエル・アヤイ(r)(tw) |
SG | ウェイン・エリントン | マリーク・モンク テイレン・ホートン・タッカー オースティン・リーブス(r)(tw) |
SF | レブロン・ジェームズ | ケント・ベイズモア チャウンディー・ブラウン(r) |
PF | アンソニー・デイビス | カーメロ・アンソニー トレバー・アリーザ |
C | ディアンドレ・ジョーダン | ドワイト・ハワード |
昨シーズンは期待外れに終わったレイカーズは、優勝を目指して「スーパーチーム」の結成に舵を切った。
オフシーズンに入るとカイル・クズマやモントレズ・ハレルとの交換で、歴代1位のトリプルダブル達成を誇るラッセル・ウエストブルックを獲得。次いでレブロン・ジェームズと同期のスコアラーであるカーメロ・アンソニー、元オールスターセンターのディアンドレ・ジョーダンと次々と大物選手と契約した。また、レイジョン・ロンドやドワイト・ハワードなどの優勝メンバーを呼び戻し、目論見通りのスター軍団となった。
実績豊富なスター選手を多く獲得したレイカーズだが、若手枠ではケンドリック・ナンとマリーク・モンクを獲得した。どちらも前チームで開花しきれず、レブロンやウエストブルックの元でのプレーを切望したと報じられている。
レイカーズの平均年齢は30歳を超えており、リーグ全体を見ても圧倒的に高くなっている。長いシーズンとプレーオフを考えると主力の健康維持は必須であり、ナンやモンクの活躍はレイカーズ優勝の鍵になりそうだ。
昨シーズンはリーグ24位と低迷したオフェンスについては、カーメロやウエストブルックの加入で大きく向上することが予想される。その反面、昨年リーグ1位を記録したディフェンス面については後退した感がある。フランク・ヴォーゲルHCはディフェンス重視型であり、この点をどう修正していくかにも注目だ。
注目選手:マリーク・モンク
シャーロット・ホーネッツで期待されていたマリーク・モンクだが、4年目となった2020-21シーズンは42試合に出場して平均11.7点、2.4リバウンド、2.1アシストとまずまずの数字を残している。しかし、36分換算ではリーグ入りして以降大きく数字を伸ばしているわけではなく、期待されている成長曲線は描けていない。それでも、1試合平均3本程度の3Pシュートを打ち、3P成功率は40.1%とかなり高確率で決めている。
身体能力に頼っている部分があり、安定感のなさが課題とされているが、レイカーズ入りを切望した理由の1つであるレブロンやウエストブルックとプレーすることで精神的成長が見込まれ、6thマン賞候補にモンク挙げる識者も少なくない。同世代のテイレン・ホートン・タッカーとともに、レイカーズで一皮剥けたいところだ。