(2025/8/26 更新)
ベン・ウォーレスは1974年9月10日、アラバマ州ホワイトホール生まれのビッグマン。
学生時代の評価は高くなく、高校卒業後はNCAAディビジョンIIのカヤホガCCを経てバージニア・ユニオン大学に進学。1996年ドラフトにエントリーするも指名されず、1996年にワシントン・ブレッツ(現ウィザーズ)とフリーエージェント契約をした。2000年にグラント・ヒルとのトレードでデトロイト・ピストンズに移籍してから才能が開花し、強固なディフェンスを強みとした2000年代前半のピストンズの中核選手として活躍。2004年にはシャキール・オニール擁するレイカーズを破ってピストンズの優勝に貢献した。2012年に引退し、2021年にはNBA史上初の「ドラフト外からの殿堂入り」を果たした。
Profile(プロフィール)

| 氏名 | Ben Wallace (ベン・ウォーレス) |
| 生年月日 | 1974年9月10日 |
| 出身地 | アメリカ合衆国 アラバマ州ホワイトホール |
| 身長 / 体重 | 206cm / 109kg |
| 出身校 | バージニア・ユニオン大学 |
| ポジション | C /PF |
| ドラフト | 1996年ドラフト外 |
| 引退 | 2012年 |
| 所属チーム | 1996 – 1999:WAS(ブレッツ / ウィザーズ) 1999 – 2000:ORL(マジック) 2000 – 2006:DET(ピストンズ) 2006 – 2008:CHI(ブルズ) 2008 – 2009:CLE(キャバリアーズ) 2009 – 2012:DET(ピストンズ) |
| 主な受賞歴 | リーグ優勝(2004) 最優秀守備選手(2002, 2003, 2005, 2006) リバウンド王(2002, 2003) ブロック王(2002) オールNBA 2nd チーム(2003, 2004, 2006) オールNBA 3rd チーム(2002, 2005) オールディフェンシブ 1st チーム(2002-2006) オールディフェンシブ 2nd チーム(2007) オールスター出場(2003-2006) 永久欠番(DET) 殿堂入り |
Play Style(プレースタイル)
ドラフト外からディフェンス1本で殿堂入りを果たした職人ビッグマン
「無得点の支配者」とも称される、守備に特化したディフェンシブセンター。
身長206cmとNBAのビッグマンとしてはアンダーサイズながら、213cm以上あるウィングスパンとジャンプ力、卓越したポジショニングの鋭さで歴代屈指の厚さを誇る当時のビッグマンを相手に互角以上に渡り合った。ブロック・リバウンド・ポジショニング・フィジカル・ヘルプディフェンスと、ペイントディフェンスに必要なすべての要素を兼ね備えており、2001〜2006年の全盛期には1試合平均12リバウンド・2ブロック以上を記録し、4度の最優秀守備選手賞を獲得した。スイッチディフェンスやピック&ロールへの対処にも優れ、当時のセンターとしては珍しくガードへの対応も可能だった。
オフェンスについてはジャンプシュートはほぼ皆無で、フリースロー成功率はキャリア通算41.4%と極度にプレーが制限されているが、リバウンドからセカンドチャンスに繋げることでフィニッシュの役割を果たすことに長けていた。また、スクリーンやリムランナーとしての貢献度は高く、無得点でも試合に大きな影響を与えることができる。
- オフェンス
- 1
- 勝負強さ
- 4
- テクニック
- 3
- 身体能力
- 4
- ディフェンス
- 5
- リムプロテクト能力とリバウンド支配力
- 歴代最高クラスのビッグマン相手にも臆せず守る強靭さを持ち、リム周辺を制圧することができる。
- ディフェンススキルの多様性
- ディナイ・ローテーション・スイッチなどに高レベルで対応し、チームディフェンスの要となる。
- ハードワーク
- 肉体的・精神的にタフで、体を張ったプレーでチームの士気を高める。
- フリースロー精度
- キャリアを通してFT成功率が41.4%と壊滅的で、試合終盤にハック戦略を取られることがある。
- オフェンススキルの狭さ
- ポストムーブやジャンパーがほぼなく、オフェンス貢献がリム周辺のロールやリバウンドに限定される。
- サイズ不足
- アンダーサイズを身体能力でカバーしていたが、キャリア後半はサイズ不足が顕在化した。
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Stats(スタッツ)
| PER | 15.5 |
| BPM | 2.5 |
| OBPM | -0.1 |
| DBPM | 2.6 |
| USG% | 11.0% |
| TS% | 47.4% |
PER :実力指数。リーグ平均は15。
BPM :選手の貢献度を表す指標。平均は0。
OBPM:攻撃でチームに与える影響(0で先発クラス)
DBPM:守備でチームに与える影響(0が先発クラス)
USG%:その選手で終わったオフェンス割合。
TS% :全シュートを考慮したシュート確率。
↓詳細なスタッツはBasketball Reference(英語:外部サイト)へ




