2022-23シーズンの振り返り
勝率 | 22-60(.268) |
Play Off | 未出場 |
オフェンス | 110.2(29位/30チーム) |
ディフェンス | 120.0(30位/30チーム) |
PACE | 101.6(1位/30チーム) |
引退の噂もあった名将グレッグ・ポポビッチに引き続き率いられるが、若手中心のロスター構成でリーグ最低レベルの成績に沈んだ。それでもポポビッチHCが期待を寄せていたケルドン・ジョンソンやデビン・ヴァッセルが躍進。ヴァッセルは怪我が多く38試合しか出場できなかったが、平均18.5点と2021-22シーズンから6.2点も増加。3Pシュート成功率も38.7%と高いシュート力を持っている。また、ドラフト9位で指名したジェレミー・ソーハンも、大学時代から高く評価されていたディフェンスとバスケIQを武器に1年目から先発に定着。若手の順調な成長を促すシーズンとなった。
Off Season(オフシーズンの主な動き)
・トレ・ジョーンズと再契約
・サンドロ・マムケラシュビリと再契約
・ジュリアン・シャンパニーと再契約
・ドミニク・バーローと再契約
・OKCからトレードでキャメロン・ペインを獲得 → 解雇
・CLEからトレードでラマー・スティーブンスを獲得 → 解雇
・CLEからトレードでシェド・オスマンを獲得
・DALからトレードでレジー・ブロックを獲得
・FAでサージャバリ・ライスと契約
・ドラフト1位でヴィクター・ウェンバンヤマを指名
・ドラフト44位でGリーグIGNITEのシディ・シソッコを指名
Roster Infomation:ロスター情報(2023年9月17日時点)
太字:スターター予想
Pos. | Player |
---|---|
PG | Tre Jones(トレ・ジョーンズ) Devonte’ Graham(デボンテ・グラハム) Blake Wesley(ブレイク・ウェスリー) Sir’Jabari Rice(サージャバリ・ライス) |
SG | Devin Vassell(デビン・ヴァッセル) Reggie Bullock(レジー・ブロック) Malaki Branham(マラカイ・ブランナム) Sidy Cissoko(シディ・シソッコ) |
SF | Keldon Johnson(ケルドン・ジョンソン) Cedi Osman(シェド・オスマン) Julian Champagnie(ジュリアン・シャンパニー) Seth Millner(セス・ミラー) |
PF | Jeremy Sochan(ジェレミー・ソーハン) Doug McDermott(ダグ・マクダーモット) Khem Birch(ケム・バーチ) Dominick Barlow(ドミニク・バーロー) |
C | Victor Wembanyama(ヴィクター・ウェンバンヤマ) Zach Collins(ザック・コリンズ) Charles Bassey(チャールズ・バッシー) Sandro Mamukelashvili(サンドロ・マムケラシュビリ) |
2023-24シーズン:プレビュー

2022-23シーズンはリーグ下位の成績に沈んだが、ロッタリー抽選でドラフト1位指名権を引き当て、10年に1人の逸材と評されるフラン出身のヴィクター・ウェンバンヤマを指名。ウェンバンヤマは「当たり年」といわれる2023年ドラフトでも不動の1位指名で、224cmという高身長ながらスムーズなシュートモーションで3Pシュートも難なく打てる。また、ボールハンドリング技術も高く、245cmという驚異的なウイングスパンを活かしてブロックを量産する規格外の新人だ。まだ19歳と若いため素行面やメンタル的な成長はこれからであり、懸念されているフィジカル面についてもNBAで対応するためには少し時間が掛かりそうだ。
それでもウェンバンヤマを中心にケルドン・ジョンソン、デビン・ヴァッセル、ジェレミー・ソーハンと才能豊かな若手選手が各ポジションに揃っている。殿堂入りHCのグレッグ・ポポビッチHCも延長契約し、最後の仕事として数年かけてウェンバンヤマを育て上げるだろう。プレーオフを勝ち抜くにはまだ時間がかかりそうだが、オフシーズンには3&Dとして期待できるレジー・ブロックやシェド・オスマンを加えており、若手の成長次第では面白い存在になりえそうだ。
“NBAイズムが選ぶ!” 注目選手

Tre Jones(トレ・ジョーンズ)
堅実なプレースタイルでMEMの躍進を支え、2022-23シーズンはWASに所属しているタイアス・ジョーンズの弟。2020年ドラフト41位と下位指名ながら、兄同様に堅実なプレーメイクを持ち味としており、昨シーズンはポポビッチHCに認められて先発に定着。パス優先のプレースタイルだが、昨シーズンは平均得点を倍増させた。
一方でシュートは苦手としており、3P成功率は28.5%とNBA選手としては非常に低い数字となっている。また、ディフェンスにおいても成長が必要であり、シュート力とディフェンスの向上は今後の成長に必須である。
SASにはドラフト1位指名で獲得したヴィクター・ウェンバンヤマをはじめ、各ポジションに有望な選手が揃いつつある。ジョーンズのプレーメイクとボールシェアは今季の重要なポイントとなりそうだ。
