ジェイソン・キッドを新HCに迎え、ルカ・ドンチッチとクリスタプス・ポルジンギスの2大エースでシーズンに挑むダラス・マーベリックスの2021-22シーズンの展望をご紹介します。
2020-21シーズン:振り返り
シーズン勝敗 | 43勝30敗(勝率.583) |
プレーオフ結果 | プレーオフ1stラウンド敗退 |
OFF RATING | 115.4(9th/30) |
DEF RATING | 113.0(20th/30) |
NET RATING | +2.4(11th/30) |
神童ルカ・ドンチッチの3年目となる2020−21シーズンのマーベリックスは、ドンチッチ初のプレーオフへ進出した。プレーオフでは1回戦でロサンゼルス・クリッパーズと対戦し、第7戦にまでもつれるも1回戦敗退となった。
ドンチッチは既に2度のオールNBA 1stチームに選ばれている「ポスト・レブロン」の最右翼だ。
そのドンチッチを中心にクリスタプス・ポルジンギスやティム・ハーダウェイJr.らが脇を支える。特にハーダーウェイJr.は平均16.6点と、チームの3番手の選手に成長した。FG成功率44.7%、3P成功率39.1%、FT成功率81.6%と高いシュート成功率を記録している。特に3P成功率はキャリアハイとなっており、ドンチッチとの相性も悪くないことを証明した。
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2021-22シーズン:プレビュー(2021年9月11日時点)
開幕ロスター
r:ルーキー tw:2way契約 ( ):怪我
PG | ルカ・ドンチッチ | ジェイレン・ブランソン トレイ・バーク タイレル・テリー |
SG | ティム・ハーダウェイJr. | ジョシュ・グリーン スターリング・ブラウン ネイト・ヒントン(tw) |
SF | レジー・ブロック | ドリアン・フィニー・スミス EJ・オヌ(tw) ユージン・オモルイ(r)(tw) |
PF | クリスタプス・ポルジンギス | ドワイト・パウエル マキシ・クリバー |
C | ボバン・マリヤノビッチ | モーゼス・ブラウン ウィリー・コーリー・スタイン |
マーベリックスは、オフシーズンに入るとジョシュ・リチャードソンを放出し、代わりに若手ビッグマンのモーゼス・ブラウンを獲得。さらにレジー・ブロックとスターリング・ブラウンと契約した。さらには12年間HCを務めたリック・カーライルが退任し、殿堂入り選手のジェイソン・キッドがHCに就任した。
ドンチッチとの不仲が取り沙汰されるポルジンギスだが、怪我なくドンチッチと相乗効果が出せればそれだけで他チームの脅威になる。また、ハーダウェイJr.やブロックが昨年並のシュート成功率を残せれば、オフェンス面は磐石だろう。また、ブロックとブラウンの獲得でディフェンスの向上も見込めることも追い風だ。
バックス優勝の下地を作ったとも言われるキッドHCは、おそらくディフェンスからのトランジションをチームに取り入れるだろう。キッドの戦略がはまり、ポルジンギスが健康でニックス時代の機動力を見せることができれば、プレーオフを勝ち上がることも夢ではないだろう。
注目選手:クリスタプス・ポルジンギス
既に述べた通りではあるが、ポルジンギスが健康にプレーできるかはマーベリックスの出来に直結するだろう。
ポルジンギスのバスケットボールに対する能力には疑問の余地はない。インサイドでもアウトサイドでも得点と積み上げることができ、リバウンドやブロックでも存在感を発揮する。しかし、能力が高いが故にポルジンギスはプライドが高いタイプの選手といわれており、自身がエースとなれるチームへの移籍を希望していると報じられている。
マーベリックスがドンチッチを中心に据えることは揺るぎない事実であるだけに、彼が自分のプライドを捨ててでもチームに貢献できれば、マーベリックスが西のプレーオフを駆け上がるダークホースになる可能性もありそうだ。