ブラッドリー・ビールを中心に、ベテランと若手を揃えてプレーオフ進出を目指すワシントン・ウィザーズの2022-23シーズンをプレビューします。
2021-21シーズンの振り返り
勝率 | 35-47(42.7%) |
Play Off | 未出場 |
オフェンス | 111.1(21位/30チーム) |
ディフェンス | 114.5(25位/30チーム) |
PACE | 97.0(23位/30チーム) |
ウェス・アンセルドJr.がHCとして指揮した初シーズンだったが、序盤以降は負けが込みだし、プレーオフ進出はならなかった。2021-22シーズンはシーズン途中でクリスタプス・ポルジンギスを獲得し、八村塁も出遅れたことも失敗の一因として挙げられる。オフシーズンにはウィル・バートン、モンテ・モリス、タージ・ギブソンと実績があるベテラン選手を獲得。また、ブラッドリー・ビールと5年のスーパーMAX契約を結んだ。
Roster Infomation:ロスター情報(2022年10月10日時点)
太字:スターター予想
UFA:制限なしFA RFA:制限付きFA PO:プレーヤーオプション TO:チームオプション
Pos. | Player |
---|---|
PG | Monte Morris(モンテ・モリス) |
PG | Delon Wright(デロン・ライト) |
SG | Bradley Beal(ブラッドリー・ビール) |
SG | Johnny Davis(ジョニー・デイビス) |
SF | Will Barton(ウィル・バートン) |
SF | Deni Avdija(デニ・アブディヤ) |
SF | Corey Kispert(コーリー・キスパート) |
PF | Kristaps Porzingis(クリスタプス・ポルジンギス) |
PF | Kyle Kuzma(カイル・クズマ) |
PF | Rui Hachimura(八村 塁) |
PF | Anthony Gill(アンソニー・ギル) |
PF | Isaiah Todd(アイザイア・トッド) |
C | Daniel Gafford(ダニエル・ガフォード) |
C | Taj Gibson(タージ・ギブソン) |
C | Vernon Carey Jr.(ヴァーノン・キャリーJr.) |
SF | Jordan Schakel(ジョーダン・シャケル) |
【トレーニングキャンプ契約(Exhibit10 / Exhibit9)】
Devon Dotson(PG)
Jordan Goodwin(SG)
Quenton Jackson(PG/SG)
Makur Makur(C)
2022-23シーズン:チームレビュー
ブラッドリー・ビールがチームの中心となることは変わらないが、ビールの相棒としてクリスタプス・ポルジンギスを据えてフルシーズン戦うことになる。ポルジンギスは221cmの長身ながら3Pシュートをはじめ多彩なスキルを持っている。ウィザーズ移籍後は好調を平均ダブルダブルを狙える数字を残しており、ビールとポルジンギスが噛み合えば強力なデュオになりそうだ。また、オフェンス面ではカイル・クズマや八村塁、コーリー・キスパートとタレントは揃っている。フォワードの人員が厚く、彼らのプレー時間が懸念点の1つではあるため、堅実な司令塔として期待されるモンテ・モリスのプレーメイクがポイントになりそうだ。
ディフェンス面では新加入のウィル・バートンをはじめ、デニ・アブディヤやダニエル・ガーフォードの成長が期待される。攻守ともにタレントは揃っているため、HCウェス・アンセルドJr.の采配と怪我が、プレーオフ進出を左右させそうだ。
“NBAイズムが選ぶ!” 注目選手
Rui Hachimura(八村 塁)
昨シーズンは個人的理由(精神面の課題)でシーズン前半を欠場した八村だが、復帰後は3Pシュートに磨きをかけ、一昨年からシュート本数が増加しているにもかかわらず、PFの選手としては驚異的な3P成功率44.7%という数字を残した。一方でドラフト時から課題とされていたディフェンス面の向上は見られておらず、オフェンス面でもインサイドのバリエーションは増やしたいところだ。比較的PFの層が厚いウィザーズということも含め、ルーキー契約最終年となる今季は八村にとって勝負の年になりそうだ。